ホテルに到着すると、誰でも最初にすることがあります。
荷物を取り出すため、スーツケースを開けることです。
ここまでは、誰もがすることでしょう。
しかし、旅の初心者は、開けっ放しのままにします。
ホテルに何泊かするあいだ、服や下着を取り出すとき、開けたままのスーツケースから直接取り出そうとします。
ホテルにはクローゼットや棚が用意されていますが、利用しません。
「スーツケースから直接取り出したほうが楽だろう」と思います。
しかし、達人は違います。
旅の達人は、ホテルに着くやいなや、スーツケースに入っているものを一度全部外に出します。
服はクローゼットに、本は本棚へ、そのほか備品は棚にしまいます。
なぜそうするのかというと、完全にホテルの部屋を「自分の部屋」にしてしまうためです。
海外では知らない場所だらけです。
だからこそ、せめてホテルの自分の部屋くらいは、完全に自分色の空間にしてしまいます。
生活の拠点であり、心のよりどころです。
体力だけでなく、精神面で安心できる場所を作ることです。
海外旅行先でも、安心できる自分の部屋があるのは大切です。
そうすることで「ここは自分の部屋だ」と思えるようになります。
気持ちのうえで「今日からここは自分の部屋」と思うことが大切です。
そこで得た安心感が、ホテルの外に出たときの活動力へとつながります。