「へえ、なるほど」という感動は、勉強に夢中になる第一歩です。
平凡なことであろうと、雑学であろうと、そこに「へえ、なるほど」があれば、すっと頭に入り、忘れにくくなります。
この感動は、外で遊んでいると、簡単に体験できます。
どうすればいいのかというと、植物の専門書を1冊買って、野道を散歩するだけでOKです。
今まで手ぶらで野道を歩いているとき、野道に咲いている草花を見て終わりでした。
たとえば「あじさい」を道端で見つけたとします。
「きれいだな」という感動はあっても、そこに「へえ、なるほど」という学びはなかった。
しかし、植物の専門書があれば変わります。
あじさいを見つけたとき、すぐ植物の専門書で調べてみましょう。
専門書というくらいですから、植物の特徴や豆知識などが詳しく書かれていることでしょう。
たとえば、あじさいを例に専門書で調べてみました。
土の質によって、花の色が異なる。
酸性の土では、花の色は青になり、アルカリ性の土では赤紫色になる。
咲き始めは白で、次第に色が変化することから「七変化」ともいう。
梅雨の時期にはよく見られる。
気の利いた専門書なら、あじさいの豆知識も含まれていることでしょう。
「へえ、なるほど。そうだったのか。知らなかったなあ。1ついいことを覚えたぞ」
今まで、単に「おや。あじさいだ。きれいだな」と思っていた感動に加え「へえ、なるほど」が加わります。
これがいい。
興味に引かれ、感動するとはこのことです。
家に帰ってから調べてもいいですが、できることなら、その場ですぐ調べたほうがいい。
気になっているときに調べて、詳しくわかるほうが「へえ、なるほど」という感動も大きくなるからです。