ある日のこと、私は喉が渇いたので、家の目の前にある自動販売機までコーヒーを買いに行きました。
自動販売機までは、大した距離ではありません。
部屋から出て、せいぜい100歩です。
すぐそこです。
しかし、自販機まで行くと、気分が乗り「ついでに散歩でもしようか」と思うようになりました。
自然と、そういう心境の変化が出てきます。
ジュースを買ったついでに散歩をしてしまい、家の周りをぐるりと歩いて、3,000歩くらい歩いてしまいました。
しかも、そうした経験が何度かありました。
そんな経験を繰り返していくうちに、ふと思いました。
散歩を続けるのは、100歩からでいいのだと。
散歩が大変なのは、始まりだけです。
大変なのは、重い腰を上げるまでです。
重い腰さえ上げて100歩ほど歩いてしまうと、気分が乗り、200歩も300歩も歩けます。
気づけば、1,000歩や5,000歩も歩けることでしょう。
散歩は散歩と思わないほうがうまくいきます。
散歩をするときは「100歩」を目安にしましょう。
なぜ100歩なのかというと、100歩で終わらなくなるからです。
100歩のつもりが1,000歩になり、1,000歩のつもりが10,000歩に変わることでしょう。
近場の自販機までの100歩程度を目安に歩けば、自然と散歩へと変わっていつしか長距離を歩けてしまうのです。