執筆者:水口貴博

早朝の散歩習慣のすすめ

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大変なのは最初だけ。歩くにつれて、楽になる。

大変なのは最初だけ。歩くにつれて、楽になる。 | 早朝の散歩習慣のすすめ

最初、散歩は大変です。

少し歩いただけで、筋肉痛になります。

私も社会人になり、自分がどんどん運動不足になりつつあるのがわかりました。

コンピューター関連の仕事をしていたので、これといって歩く仕事ではありません。

ほぼ1日中、座ってばかり。

太りすぎとはいかないまでも、次第に体の脂肪が気になり始めました。

自分の太りきった未来像が目に浮かんだ、そのときです。

「このままではいけない!」

自分の未来を変えようと一念発起して、会社の仕事が終わってから、歩いて帰るようになりました。

最初は「会社帰り」から、始めました。

帰りなら、家についてお風呂に入って寝るだけですから、疲れていても仕事への支障はありません。

しかし、です。

それでも最初の1週間は、大変だったのを覚えています。

片道だけでしたが、翌日から体全身が筋肉痛でした。

特に足の太ももは痛くてたまらず、よちよち歩きになっていました。

大人が、ようやく2本足で歩けるようになった赤ん坊みたいな歩き方です。

筋肉痛がひどいので、さっそく翌日から歩くのは中止。

筋肉痛が治まるまで待って、最初は5日に1日のペースでした。

それが3週間も経てば、不思議なことが起こり始めます。

いくら歩いても、筋肉痛にならなくなりました。

しかも片道だけでなく、往復3時間でも筋肉痛になりません。

なる気配すらない。

変化は、そればかりではありません。

初めは片道だけで疲れきって、散歩の後は動けないほどでした。

しかし、慣れてくれば、散歩をしても疲れにくくなります。

歩いて出社しても、会社で仕事をばりばりこなすだけの体力が十分残っているほどです。

この変化は、驚きでした。

人間の体というのは、鍛えれば鍛えた分だけ強くなります。

「体が慣れるだろう」というのは、ある程度予想していましたが、その予想をはるかに超えていました。

歩くのに必要な筋肉が足腰に備わり、体力もつき、疲れにくくなります。

筋肉痛が、懐かしくさえ思えるほどです。

「散歩が大変、歩くのが大変」という声を、よく耳にします。

しかし、それは、歩く習慣がないから、大変なだけです。

大変なのは最初だけ。

習慣になれば、まったく大変ではなくなります。

疲れなくなればなるほど、体力と筋力がついてしまうのです。

早朝の散歩習慣のすすめ(5)
  • 最初の大変な時期だけ、乗り越える。
散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させている。

早朝の散歩習慣のすすめ

  1. 人類は、頭を使うことで、生存競争を勝ち抜いた。
  2. 私たちは今、人類史上、最も「歩かない時代」に直面している。
  3. 頭を使って進化した人類なら、運動不足の困難も、頭を使って乗り越えられるはずだ。
  4. 「歩き」と「乗り物」は、状況に応じて使い分ける。
  5. 大変なのは最初だけ。
    歩くにつれて、楽になる。
  6. 散歩は知らず知らずの間に、意外な部分を活性化させている。
  7. 散歩は、たった100歩から始めると、うまくいく。
  8. 早朝こそ、散歩の恩恵を最も享受しやすいタイミング。
  9. 朝に散歩をすると、大変なことが1回減る。
  10. 歩くときに大切なのは、歩数や歩幅より、背筋。
  11. わずかな寄り道が、疲れを吹き飛ばしてくれる。
  12. 散歩に、運動神経はいらない。
  13. 植物の専門書を持ち歩けば、単なる散歩が勉強へと変わる。
  14. 植物の専門書を持って歩くと、自然と植物への感性が磨かれる。
  15. ウォーキングは、免疫力を高める手軽な方法。
  16. 運動は、しなくても、しすぎてもいけない。
  17. 名医は、靴底を見る。
    靴底だけは嘘をつかない。
  18. 1日10,000歩歩くより、1週間続けるほうが、はるかに大変。
  19. 気分によって、散歩のペースが変わるのではない。
    散歩のペースによって、気分が変わる。
  20. 規則正しいから散歩をするのではない。
    散歩をするから規則正しくなる。
  21. 散歩用シューズは、習慣になる前に買ってもいい。
  22. 散歩を続ける工夫は、難しそうで、簡単。
  23. くよくよ悩む暇があるなら、とにかく歩け。
  24. 目で本を読むより、耳で本を読むほうが、考えが膨らみやすい。
  25. 友人と話ながら歩くと、あっという間に、長距離が歩くことができる。
  26. 近所は、あまりに身近すぎるから、発見を見落としやすい。
  27. リラックスを求めるなら、晴れの日より、むしろ雨の日のほうがいい。
  28. 落ち込んだときこそ、歩く。
    悲しいときがあったときこそ、歩く。
  29. 歩くことで、骨が丈夫になる。
  30. 「いつかやろう」と思っている人は、永遠にすることはない。

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