執筆者:水口貴博

子育て上手な親になる30の方法

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よその子と比べないほうがいい。

よその子と比べないほうがいい。 | 子育て上手な親になる30の方法

私は子どものころから、親によその子と比べられたことはありませんでした。

近所には何人か同世代の友人はいましたが「あそこの子がやるから、貴博もやりなさい」とは言われませんでした。

同世代の子が近所にいれば、競争の1つもしたくなるのが親です。

しかし、あえて競争を強制させなかったことで、幼少期からのんびり過ごすことができました。

というのも、親がのんびり屋なので子どもに対しても大きな脅迫を与えることはなく、親の性格が教育にも表れていたのです。

中には競争をすることで、やる気を出して伸びていく子もいることは、たしかです。

資本主義のように、競争させて勢いづかせるのは単純で簡単な方法です。

しかし、一番になれなければ、その人は不幸となってしまうのです。

オリンピックを見ていると、金メダルの人が喜んでいるのはいいのですが、銀メダルの人に笑顔がない場面をよく目にします。

むしろ落ち込んでいるという表情です。

世界には何十億の人がいて、世界で2番目という結果は大変優秀なことです。

にもかかわらず素直に喜べない背景には、やはり他人と比べるという「競争」があるからです。

競争をしていると、一番以外は全員不満が残る結果になります。

競争は長所もありますが、短所もあることを知っておかなければなりません。

一方、そんなオリンピックでも銀メダルや銅メダルでも金メダルの人以上に大泣きしている人も見かけます。

それは他人と比べる競争でオリンピックに出たのではなく、自分と戦い、悔いの残らないほど全力を出し切れた人です。

他人と比べることは後の話で、まずなにより自分が自分と戦い、全力を出し切る戦いができた人なのです。

このように競争をしないほうが、精神的には大きな喜びを得ることができるようになります。

子どもの教育も同じで、近所の子と比べては切りがありません。

それは世界一の優秀な子にならなければ、本当に喜んではいけませんよと言っているようなものです。

喜びを得るということは、本来そうした難しいことではありません。

自分の全力を出し切れたら、それで素直に大喜びしていいのです。

比べるということは、常に他人とすることではなく、自分とするものです。

決してよその子と比べて、勝ったから喜ぶというのではないのです。

子育て上手な親になる方法(13)
  • よその子より、自分と比べる。
子どもには、全力を出すことだけに意識させればいい。

子育て上手な親になる30の方法

  1. 子どもの一生を決めるのは、親の育て方しだい。
  2. 子どもは、失敗をする天才である。
  3. 教育の基本はとってもシンプル。
    「許す」と「教える」。
  4. 愛のない教育は、子どもにとってむしろ毒となる。
  5. 子どもは、真似の天才である。
  6. チョウを与えるより、虫取りアミを与えるほうがいい。
  7. 子どもは、小さな暴れん坊将軍。
    暴れるのが、お仕事。
  8. たくさんの紙を与えてあげると、子どもの書く力はどんどん伸びていく。
  9. 親の器の大きさが、子どもの器の大きさになる。
  10. 「できなかった話」の前に「できた話」をすること。
  11. 親の言葉遣いが、子どもの言葉遣いになる。
  12. 嫌がることをやらせても、本当に身につかない。
  13. よその子と比べないほうがいい。
  14. 子どもには、全力を出すことだけに意識させればいい。
  15. 子どもから、お金を取り上げてはならない。
    お金の勉強は、学校では教えてくれない。
  16. 遊びも立派な勉強となる。
  17. 親が勉強していると、子どもも勉強したくなる。
  18. 「じゃあ自分たちで、何とかしなさい」
  19. 親も、子どもから学んでいく。
  20. 子どもが生まれて初めて目にする人間関係は、お父さんとお母さんの夫婦関係。
  21. 親が、親の悪口を言ってはいけない。
  22. 親の習慣が、子の習慣になる。
  23. 「ありがとう」が言えない子どもは、社会に出てから苦労をする。
  24. 食事中のお説教はしない。
    せっかくのおいしい食事が台無しになる。
  25. 「うちの子に限って」という考え方はやめよう。
  26. 近所のおじさんおばさんにも、怒ってもらおう。
  27. いらいらしても、子どもの人格や存在は否定しない。
  28. 子どもの欠点を褒めるのは、親の仕事。
  29. 無条件に大切にすることが、愛である。
  30. いずれ自立する子どものために、親は子を育てる。

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