執筆者:水口貴博

受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

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真剣に勉強するから、適正が見えてくる。

真剣に勉強するから、適正が見えてくる。 | 受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

勉強を始める前には、自分の適性を知ることから始まります。

自分の適性がわかれば、自分に適した勉強もわかり、スムーズに進むようになります。

そもそも歴史が大好きな人が、徹底的に歴史を勉強すれば、ぐいぐい点数が伸びることでしょう。

英語に強い興味がある人が、その興味をぶつければ、確実に成績はよくなるはずです。

では、どう自分の適性を見つけるのかというと、実は勉強からです。

自分を発見するためには、勉強が一番です。

何かに挑戦してみないと、自分が何に向いているのかわかりません。

自分探しをするために、自分探しの旅に出る必要はありません。

今、目の前にある勉強を一生懸命にしてみましょう。

さまざまな科目に本気で取り組んだとき、何か「手応え」を感じる瞬間があります。

手応えがない人は、挑戦の数が足りないか、本気で取り組んだ経験がないためです。

たとえば、自分が理系なのか文系なのかは、実際に勉強してみないとわかりません。

勉強をする前から文系なのか理系なのか、わかるはずがありませんね。

「国語関連のほうがスムーズに進むな」

「化学のほうが面白いぞ」

そういう手応えは、本気で勉強してからわかります。

それが適性です。

その手応えを感じるために勉強をしているといっても過言ではありません。

自分の適性を発見するためには、勉強ほどよい課題はありません。

あなたにも、何かの適正があるはずです。

同じ努力をしているにもかかわらず、ある科目はなかなか進まないが、ある科目ではスムーズに理解ができるということがあります。

私が文学に目覚めたのは、中学2年くらいのころでした。

たまたま国語の宿題として出された作文を、真剣に取り組んだことがきっかけです。

一度本気で作文に取り組んでみようと思いました。

辞書を使って言葉の意味を調べたり、文章の流れやリズム、構成などを本気で考えたりして、真剣に取り組んだことがありました。

そのときに「何か独特の楽しさ」を感じたのがきっかけです。

ほかの人ならつらいと感じる宿題を、なぜか「楽しい」と感じてしまう自分がいました。

たまたまなのか偶然なのか、そのときの作文がうまく書け、先生に発表されるという機会がありました。

友人からは「国語が得意そうだね」と褒められました。

今思えば、自分には書くことに適正があったのだと思います。

そのときに真剣に取り組んだからこそ、自分の適正を見つけるきっかけになりました。

もしあのとき、作文に手を抜いていれば、いまだ私は自分の適性を発見できなかったかもしれません。

そう思うと、今ここで書いている文章すらなかった可能性もあります。

もちろん適正は、勉強とは限りません。

もしかしたら「計画を立てること」にたけているかもしれません。

もしかしたら「自己管理」に面白さを見いだすかもしれません。

何に対して自分が反応するのかは、挑戦をした後にわかることです。

自分はこういうことに向いている・適しているという実感は、何かに徹底的にならないとわかりません。

何かに真剣になることで、感じるものがあるのです。

受験勉強の意味と理由を考える覚悟(11)
  • 目の前にある課題を、真剣に取り組んでみる。
勉強は、始めたばかりのころが一番大変。
しばらく続けていれば、楽になる。

受験勉強の意味と理由を考える30の覚悟

  1. 旅の始まりは、ゴール地点を定めることから始まる。
  2. 「何をやりたいのか」を基準に大学を決める。
    これに勝る選択基準はない。
  3. 田舎を脱出するために勉強を始めてもいい。
  4. 未来を切り開く方法は、勉強するのが一番簡単。
  5. 限られた時間内に、合格点を目指すのが受験勉強。
  6. ハイレベルの大学を目指して、勉強への勢いをつけろ!
  7. モテたければ、賢くなるのが一番。
  8. 「勉強しなければならないこと」より「勉強しなくていいこと」をはっきりさせる。
  9. 合格に関係のない勉強は、合格した後にすればいい。
  10. 志望校は宣言せよ!
  11. 真剣に勉強するから、適正が見えてくる。
  12. 勉強は、始めたばかりのころが一番大変。
    しばらく続けていれば、楽になる。
  13. 「勉強が嫌い」と拒むのは簡単。
    それを乗り越える訓練をしている。
  14. 今の勉強が、役立っているところを想像する。
  15. 参考書以外に必要で大切な本がある。
  16. やる気がなくても、とりあえず体を動かす癖をつける。
  17. 友人と行動してばかりの勉強は進みにくい。
  18. 「昨日わからなかったことが、今日からわかるようになる」これが勉強の面白さ。
  19. 恋人がいると受験に失敗するのは、嘘。
  20. 禁欲的な生活を避けつつ、勉強に集中できる工夫がある。
  21. 覚えられない理由を頭の悪さにしない。
    きちんとした勉強法を学ぶこと。
  22. 勉強ばかりできる今だからこそ、後悔しないように専念する。
  23. 勉強にもウォーミングアップが必要。
  24. 長丁場の試験勉強では、2種類の計画が必要になる。
  25. 勉強するほどでもない短い時間を、最大限に活用。
  26. 得意分野から始める真の理由とは、自信をつけるため。
  27. 「ここに来れば、なぜか集中できる」という場所を見つけよう。
  28. 受験時代に培った勉強法は、社会に出てからも通用する世渡り術へと変化する。
  29. 学生時代に節約は必要ない。
    回収可能な抜群の投資時期と考えていい。
  30. 学力の差がつく瞬間は、朝ご飯を食べるときから始まっている。

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