学生であるあなたは、今、恵まれた環境にいます。
好きなだけ勉強できる環境にいるからです。
学生の仕事は勉強です。
勉強ばかりしていても、誰にも迷惑がかからず、むしろ未来が開けます。
大人になってから勉強しようとすると、学生時代のようにはいきません。
仕事で1日の大半を使ってしまいます。
家に帰ってからまとまった勉強時間を確保するのは難しい。
もちろん時間の隙間を何とか見つけて勉強時間を確保することはできますが、やはり学生時代ほどの豊富さはありません。
家族がいて、子どもがいると、さらに時間は奪われます。
仕事の疲れのため、なかなか集中力も発揮できません。
しかも年を取ると、記憶力まで衰えてきます。
そんなとき、思います。
「もっと学生時代のうちに勉強をしておくべきだったな」と。
社会に出てから、学生時代はあれほど嫌だった勉強が、なぜか無性にしたくなります。
学生時代は無味乾燥に思えたさまざまな知識や教養は、社会人に出てから大いに役立ちます。
人との会話や、新聞を読んで理解するときに必要です。
勉強をサボっていると、新聞に書いている内容がきちんと理解できなくて苦労します。
だからこそ社会人になってから、無性に勉強したくなります。
学生時代は「毎日勉強ばかりで嫌だな」と思いますが、社会人になってからだと「勉強ばかりできて羨ましいな」と思います。
勉強を好きなだけできるのは、今だけです。
受験勉強という名目だけでなく、人生において時間を有効活用するためにも、学生時代こそ勉強に専念しておくことです。
その時間が充実しているほど、後から悔やまなくて済みます。
今はつらいなと思える勉強は、もうしばらく経てば「もっと勉強しておくべきだった」と思う日が必ずやってくるのです。