スポーツは生まれつきの体格や運動神経が大きく関係しています。
かけっこで足の速い人は、何の練習をしていなくても早い人が多いです。
私は小中学校のころ、かけっこでは校内で走るのが一番でした。
生まれつきの運動神経というのがあります。
何の努力もしていないのに、校内で一番を取れました。
私より一生懸命に走る練習をしたり努力をしたりしている人は、校内に大勢いました。
その人たちは多少タイムを伸ばすことができましたが、何の努力もしていない私のタイムを抜くことができませんでした。
スポーツは生まれつきの運動神経が関係し、努力の量がなかなか比例しにくい世界です。
私はある日、代表として、県大会に出場しました。
そこで初めて大きな挫折を味わいます。
上には上がいて、愛媛県内には私よりはるかに早い人がたくさんいました。
予選は何とか通過できても、決勝では最下位に近い順位でした。
そこで負けたのが悔しくて、その後は走るのを一生懸命に練習するようになりました。
しかし、中学時代に県大会の強豪たちを抜くことはできませんでした。
練習によって多少のタイムはよくなりましたが、県大会の強豪たちを抜くほどのタイムではありませんでした。
そこで運動神経の限界を感じます。
もちろん練習すれば、多少は向上しますが、努力の量に比例しません。
さらに一生懸命に練習を重ねれば、もう少しくらいはタイムがよくなったかもしれませんが、早々に見切りをつけました。
スポーツの世界では、なかなか上下関係が逆転しにくい。
もちろん一例です。
人によっては、タイムが伸びて、逆転することもあるでしょう。
練習しだいで、ぐいぐいタイムがよくなる人もいるかもしれません。
しかし、スポーツはなかなか大逆転が難しい分野です。
努力が確実に成績に比例するという保証がありません。
生まれつきの運動神経が関係している部分が大きく、努力に比例しないところが難しいところです。
その点、勉強は違います。
勉強の世界では、大逆転は簡単です。
やればやるだけ伸びますし、努力に比例します。
身長・体重・性別・生まれや育ちも関係ありません。
効率的で正しい勉強法をしていれば、成績は確実に伸びます。
どんなに貧乏でも、勉強の世界では大逆転の可能性が十分にあります。
学校の義務教育は、そもそも無料です。
教室も無料で借りられ、教科書も無料でもらえます。
家で親がうるさい人は、学校の図書館を活用すればいい。
学校の図書館を活用すれば、無料で静かな環境を入手できます。
勉強は、あなたにやる気や行動があれば、確実に伸びます。
ぐいぐい伸びて、ライバルと成績を逆転させることは簡単です。
そういう意味で、人生を切り開くなら勉強が一番です。
小中学校時代、校内で一番足が速かった私ですら、最終的には勉強で未来を切り開くことに決めました。
勉強こそ、最も人生の道を切り開きやすい手段なのです。