子どものぱっちりした目は、愛くるしくてかわいいです。
かわいい目を見ると、優しい気持ちになれ、見るものを癒します。
しかし、威厳には欠けます。
子どもはまだ知らないことがたくさんあるので「見たい、知りたい」と思い、目を大きく見開きます。
私たちは見えていないと、目に力を入れて、ぱっちりした目つきになります。
まだ悟りが見えていないからです。
しかし、すでに見えている人の目は、半開きになります。
年を取るにつれて、だんだん目が半開きになります。
お年寄りには、半開きの人がたくさんいます。
お釈迦様や観音様は、目が閉じているほどの半開きです。
もはや、目を開かなくても、世の悟りがはっきり見えているのでしょう。
悟った人たちの目は、半開きになります。
見えているから目に力を入れる必要がありません。
目を大きく開かなくても、真実が十分見えています。
その半開きの細い目が「悟っている表情」として力強い威厳を印象づけるのです。