とりわけ頭の回転が速い人ほど、早口で話をするものです。
頭の回転が速いため、思考処理も速く、口から出る言葉も早口になります。
しかし、だからこそ気をつけてほしいことがあります。
早口のために、発言を軽い印象にさせてしまう場合があります。
早口で話をする人は、余裕がなくて、焦りを感じている印象を受けます。
早口で話をされると、軽薄な印象を受けてしまい、真実味が薄れます。
もちろん緊急を要する場合で、早口で話をしなければならないときもあるでしょう。
そういう一部の例外を除き、基本的に話はゆっくりするほうが、大物の印象を与えることができます。
落ち着いてゆっくり話をするからこそ、発言する一言が重要と感じられます。
裁判長が判決文を読み上げるときに早口だと、判決内容が軽く聞こえます。
時間がなくて急いで適当に出した判決のような印象を受けてしまい、裁判長としての威厳が台無しになります。
ゆっくり読み上げる判決文であるからこそ、事実を深く熟慮して判決を出した印象になります。
頭の回転が速い事実があっても、あえてゆっくり話すことを心がけることです。
頭の回転は、どんなに速くてもかまいません。
しかし、速いのは頭の中だけにして、現実では、ゆっくり話すように心がけましょう。
この緩急の調整ができる人こそが、本当に頭のいい人なのです。