人のために行動するとき、次の2パターンがあります。
私たちは、範囲の広さからつい、みんなのためになることを選んでしまいます。
みんなの役に立ちたい気持ちはわかります。
やはり、喜んでもらうなら、大勢の人の役に立ちたいと思うのは自然なことです。
しかし、みんなのために行動し始めると、スピードが出ないどころか、1つも行動ができなくなります。
「十人十色」という言葉があるように、人には人それぞれの状況があります。
「みんなに喜んでもらおう」と思って共通の話をしようとすると、例外がたくさん思い浮かび、行動できなくなります。
「これがいいかな。でもこんな人は嫌がるだろう。では、あれがいいかな。でもこんな人が嫌がるだろう」
1人の例外のために、不採用になります。
世界中の人に共通することをしようとすると、何もできなくなります。
なかなかスピードが出ないうえに、行動が制限されてしまいます。
スピードを出すときには「1人のため」に行動します。
1人のために行動すると、具体的になるばかりか、スピードまで出ます。
1人は誰でもかまいません。
妻のためでも、子どものためでも、好きな人のためでもかまいません。
1人に向かって発言や行動をすると、内容が具体的になり、本当に役立つ内容になります。
ワンパーソンのためにすることは、マスへと広がります。
私が文章を書くときには「みんなのため」に書いてはいません。
もし、みんなに喜ばれようとして文章を書くと、ありきたりな文章しか書けなくなります。
人によっては当てはまらないケースが出てくるので、書いては修正、また書いては修正という繰り返しになります。
最後に残るのはありきたりの文章です。
それは、つまらないし、本当に人の役に立つ内容ではありません。
しかし、1人の人に向かって話しかけるように書くと、一転してすらすら書けます。
私の場合は、1人を想像しながら書いています。
親愛なる人のことや、好きな人に話しかけるように書いています。
相手を思い浮かべることでイメージが具体的になり、焦点を絞って話ができます。
人によっては、当てはまらないケースもあることでしょうが、気にしません。
100人のうち、99人に評価されなくても、1人の大切な人に喜ばれたいです。
1人に評価されることをします。
するとなぜか、たくさんの人に評価されるようになります。