人生の教科書



勉強法
試験日は、最初に決めてしまう。
勉強法
勉強は、自分を知るチャンス。
勉強法
復習タイミングは、1週間後が最適。
勉強法
勉強は、夜より、朝する。
勉強法

記憶力を高める
30の方法

  • 「勉強」そのものより
    「勉強法」から、
    身につける。
記憶力を高める30の方法

もくじ

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「勉強」そのものより「勉強法」から、身につける。

あなたが小学生のころを思い出しましょう。 「成績のよい人」と「成績の悪い人」を比べたとき、あることに気づきませんか。 ・勉強ができる人は、すべての科目で成績がよい ・勉強ができない人は、すべての科目で成績が悪い 極端な2パターンに分類できるはずです。 できる人は何でもでき、できない人は何もできない。 体を動かす「体育」は別として、頭を使う「英国数理社」なら「すべてができる人」「すべてができない人」で二極化されます。 私が学生時代も、そういうものでした。 こういう差を目の当たりにすると、やはり生まれつきの頭のせいにしたくなります。 たしかにテストの結果だけを見れば、そう思いたくなるのも無理はありません。 実は、こうなってしまう理由があります。 すべての教科で勉強ができる人は、勉強を覚えたのではなく、勉強法を身につけた人です。 勉強の下手な人は、覚えなければいけない知識を、工夫もなく、いきなり覚えようとします。 一方、勉強が上手な人は、覚えやすいように工夫をしてから、覚えようとします。 方法です。 勉強法を身につけているかどうかで、勝負が決まります。 勉強は、分野ごとに異なりますが、勉強法はあらゆる学問に通用します。 もちろん社会で仕事を覚えるときにも通用しますから、一生涯、活用できると言ってもいいでしょう。 学生時代、成績が優秀な人が卒業をして企業で仕事をすれば、やはり仕事もできる人になります。 効率のよい勉強法は、学問だけでなく、仕事を覚える際にも通用してしまうからです。 この仕組みに気づいている企業は、成績の優秀な人から採用します。 もちろん学歴がすべてではありませんが、ある程度、理屈に合った考え方です。 まず覚えるのは、勉強ではなく、勉強法です。 勉強法を身につけてから、知識を吸収していけばいい。 頭の善しあしを、生まれつきの頭の善しあしで決め付けないでください。 努力によって克服できることです。 正しい勉強法を学んで実践すれば、そもそもの頭の善しあしは関係ないのです。 勉強より、勉強法を身につける。

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そもそも脳は、覚えるより、忘れるほうが圧倒的に得意。

記憶し続けられる期間は、大きく分けて2種類あります。 ・短期記憶 (数時間~1カ月) ・長期記憶 (1カ月~数年) 数時間~1カ月程度しか記憶できない「短期記憶」と、1カ月~数年にわたって記憶し続ける「長期記憶」の2種類があります。 さて、まず疑問に思うのが「なぜ短期と長期に分かれているのか」ということです。 これは重要なポイントです。 理由は、人の生命維持に関係します。 脳は、神経細胞の塊です。 神経細胞は、脳内におよそ千億個もあると言われています。 私たちが、話したり、記憶したり、泣いたり、走ったりなど、そういう活動は脳の神経ネットワークによって実現されています。 この「神経細胞およそ千億個」という数字が、いかに膨大であるか想像できるでしょうか。 たとえば、皆さんが読んでいる新聞一束は、およそ40万字です。 毎日、新聞の情報を記憶しても、およそ700年もかかるほど膨大です。 しかし、膨大とはいえ、聴覚や視覚の情報は、特に多くの記憶領域を消費します。 ある研究によれば、入ってくる五感情報をすべて記憶しようとすれば、たったの5分で限界になるとも言われています。 脳は命に関わる最重要な情報は長期的に記憶し、重要な情報は短期として記憶して、重要ではない情報は忘れるようにします。 記憶量に限界がある脳だからこそ、本当に必要なことだけ記憶し続け、重要でないものは忘れるようにします。 覚えるべき事柄も、本当に生命維持に必要な記憶を取捨選択するために、長期記憶と短期記憶に分けています。 生命維持に直結する重要なことは長期に記憶して、さほど重要でないことは一時的な記憶にとどめるという短期記憶で済ませます。 よくできたシステムです。 忘却のおかげで、私たちはつらい過去があっても忘れることができ、元気になれます。 長期記憶のおかげで、生命維持に必要な情報は蓄えることができているのです。 忘れる能力を否定しないようにする。

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長期記憶のためには、海馬を騙せばいい。

少し専門的なお話をします。 私たちが何かを覚えようとするとき、その情報は脳の「海馬(かいば)」というところに蓄えられます。 大脳辺縁系の一部であり、親指ほどの大きさです。 海馬には、主に2つの役割があります。 ・短期的に記憶する ・記憶の重要さを判断する 私たちが新しく覚えた物事は、まず海馬で一時的に記憶されます。 「一時的」がポイントです。 基本的に、一度だけ見聞きした限りの情報は、しばらく経てば、海馬は忘れようとします。 「繰り返し情報が入っていないということは、この情報は生命維持には不要な情報だ」と海馬が判断し、忘れます。 しかし、もし繰り返し情報が入っている状態があれば、話は別です。 「繰り返し入ってくる情報は、生命維持に関わる大切な情報に違いない」と、海馬は判断します。 大脳新皮質の「側頭葉」という別の場所に長期記憶として保存するようになります。 そのため、短期記憶と長期記憶とでは、記憶される場所が異なります。 ・短期記憶は、海馬で保存 ・長期記憶は、側頭葉で保存 ここまでの話でお気づきのことでしょう。 記憶力をよくするために、いい意味で、海馬を騙すことが必要です。 長期的に記憶するには、記憶の重要さを判断する海馬に「これは重要な情報だ。長期的に記憶しろ」と判断させればいい。 では、ここからがポイントです。 海馬はどう重要な情報かどうかを判断しているのでしょうか。 実は、すでに先ほど答えをお話ししています。 ずばり「繰り返し、情報が入ってくるかどうか」という基準です。 一度きりの情報なら「重要でない」と判断して、忘れます。 しかし、繰り返し入ってくる情報なら「重要な情報だ」と判断し、大脳新皮質の側頭葉に記憶をします。 繰り返し入ってくる状態を意図的に作ればいい。 その方法こそ「復習」です。 「勉強は復習が大切」と言われる理由は、ここにあります。 復習をして、海馬に情報を送り続ければ、重要な情報として判断し、短期記憶から長期記憶に変わります。 「覚えるためには復習をしましょう」と昔から言われてきたことですが、そういう意味があったのです。 覚えるまで、復習を繰り返す。

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復習は、1カ月以内にすること。

「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか。 ドイツの心理学者エビングハウス(1850~1909)が発表した、記憶の忘却状態を曲線で表現したグラフです。 そのグラフを見ると、人間は4時間後には、覚えたことの50パーセントを忘れることが見て分かります。 その後、曲線は緩やかになり、約1カ月後には、ほぼ0(ゼロ)になります。 つまり、あなたが英単語を100個覚えたとすれば、4時間後に思い出せるのは、50個前後ということになります。 1カ月後には1つも思い出せなくなるほど忘れます。 たったの4時間で50パーセントも忘れてしまうのは驚異的ですね。 しかし、このエビングハウスの忘却曲線は、常に一定ではありません。 復習をすれば、忘却率が緩やかになり、忘れにくくなります。 復習をするのは、短期記憶から長期記憶するために重要だという話をしましたが、このエビングハウスの忘却曲線と一致します。 エビングハウスの忘却曲線は、海馬で記憶する短期記憶の状態を、まさにグラフ化したものです。 さて、復習が大切なのは言うまでもありませんが、あなたが気になっているのは「復習するタイミング」ではないでしょうか。 その答えこそ、エビングハウスの忘却曲線が物語ります。 つまり、完全に忘れるのは1カ月後ということは「1カ月以内に復習をすること」が重要です。 1カ月を過ぎると、海馬から完全に忘れた後になるので、また1から覚え直すことになり、初めての勉強と変わらなくなります。 1カ月以内なら、1日後でも、1週間後でもかまいません。 早い時期ほど、短期記憶として海馬に記憶が残っています。 再び同じ情報を送ることで、海馬に「また同じ情報が来たぞ。これは重要な情報だな」と判断させ、長期記憶へと移行します。 とにかくどんなに遅くとも「復習タイミングは必ず1カ月以内」と覚えておきましょう。 1カ月以内に、復習する。

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復習タイミングは、1週間後が最適。

復習のタイミングは、1カ月以内です。 1カ月を超えて復習をした場合、短期記憶を保存する海馬から、記憶が消えてしまうので、新たに勉強し直すのと同じになります。 1カ月を超えた復習は、もはや「復習」ではなく「初めての勉強」になってしまいます。 ただし、すでに長期記憶になっている場合は、1カ月より後でも問題ありません。 ここでお話している復習タイミングというのは「初めて勉強したことへの復習タイミング」です。 初めて勉強したことは短期記憶として海馬に保存されているため、1カ月以内の復習は欠かせません。 さて、1カ月以内の復習と言っても、タイミングはさまざまです。 1日後、3日後、1週間後といろいろあります。 あなたはどのようなリズムで復習をしているでしょうか。 1カ月以内ならいつでもいいですが、やはり理想は「1週間後」です。 1週間という単位はリズムが整っているので、勉強タイミングの調整をつけやすいからです。 今週月曜に勉強したことを、来週月曜に復習をして、再来週の月曜にまた復習をするというタイミングで進めていけばいい。 月曜以外は、ほかの科目の勉強に充てればいいでしょう。 たとえば、月曜に社会、火曜に理科、水曜に英語、木曜に数学などを勉強します。 それぞれの科目の復習を、1週間後にすればいい。 7日間という1週間の基本サイクルを、あなたの勉強にも取り入れれば、リズムよく勉強を進めることができます。 自分でサイクルを作るのではなく、すべて存在するサイクルに、自分から乗ってしまえばいい。 1週間というサイクルに合わせて、勉強も復習も効率よく進んでいくことでしょう。 1週間後に復習する。

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一芸は道に通ずる。

「効率よく勉強法を学ぶため」には、どうすればいいのでしょうか。 的を射たことわざがあります。 「一芸は道に通ずる」という言葉です。 一芸は道に通ずるとは、1つの芸を極めた人は、ほかの道にも通用するという意味です。 効率よく勉強法を学ぶためには、まず一芸を徹底的に極めることです。 まず自分が好きな科目でも、得意な科目でもいいですから、1つに絞ります。 高得点まで点数が取れるまで、徹底的に磨き上げることです。 たとえば、英語の勉強を例にあげましょう。 英語で有名なTOEICの試験で高得点が取れるようになるまで、徹底的に勉強をします。 100パーセントのスコアが取れれば一番いいですが、完璧まで仕上げるのは現実的ではありません。 90パーセントくらいの完成を目指せばよいでしょう。 90パーセントまで英語力を仕上げるためには、ささいな勉強では不可能です。 90パーセントという高い完成を目指す過程において、あなたはさまざまな勉強法を試して、工夫を繰り返すことでしょう。 音読したり、書いたり、他人に教えたりなど、勉強法とはいえ、多くの方法があります。 たくさんの勉強法の中でも、1つくらいは「手応えのある方法」「自分に合った勉強スタイル」が見つかるはずです。 十人十色ですので、自分に合った勉強法は、やはり自分で体験して感じるのが一番です。 たくさん試す中で自分に合った勉強法が見つかれば、しめたものです。 2つや3つもあれば、御の字です。 90パーセントまで得点が取れるようになれば、あなたはおそらくいくつかの「効率のよい学び方」を見つけたということです。 英語で身につけた「勉強法」は、ほかの科目にも応用すればいい。 それが「一芸は道に通ずる」ということです。 1つの道は、ほかの道に通じます。 初めからすべてをマスターしようとするのではなく、まず1つだけマスターしようと心がけます。 1つをマスターできたときの方法は、ほかの道にも通じるようになります。 生まれつきの頭の善しあしは、関係ありません。 個人の努力によって、勉強は決まるのです。 まず、1つの科目を徹底的に得意になる。

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記憶力は、最初と最後が最も高い。

1時間勉強をするとすれば、一番記憶に残るのは、どのタイミングかご存知ですか。 「最初の5分間」と「最後の5分間」です。 このとき、人間の記憶力は最もよくなります。 印象に強く残ります。 たとえば単純な例として、1時間使って、英語の単語帳を覚えられるだけ覚えるとします。 すると「最初の5分間で覚えた単語」と「最後の5分間で覚えた単語」に限っては、なぜか、よく覚えていることでしょう。 もちろん多少ばらつきはありますが、私の経験でも、勉強の最初と最後だけはよく覚えています。 これは、きちんとした理由がある現象です。 これは「記憶の衝突」が関係しているからです。 最初に覚えた記憶に、さらにほかの記憶を追加しようとすると、最初に覚えた記憶とぶつかって、覚えにくくなるという現象です。 Aを覚えた後、Bを覚えるとします。 すでにAが頭に入っているので、後から覚えようとするBがAとぶつかり、覚えにくくなります。 AとBに関連性があれば、まだ衝突は小さいのですが、AとBがまったく種類の異なる記憶なら、衝突は大きくなります。 記憶が完全に定着していれば、記憶どうしはぶつかりません。 今覚えたばかりのことは、記憶が定着していないので「記憶どうしのぶつかり合い」が発生します。 最初の5分に限って覚えやすいのはそのためです。 あなたが初対面の人と挨拶したとき、第一印象が最も強くなるのも同じ話です。 記憶し始めた最初の5分間は、初めて入ってくる刺激であり、ぶつかることがないのでスムーズに頭に入り、印象に強く残ります。 逆も、同じです。 別れる直前の記憶も、強く残ります。 後味は、なぜか強く残ります。 最後の記憶は、後に入ってくる刺激がないため、記憶の衝突が起こりません。 Aを覚えBを覚え、この流れで「ABCDEFG」と覚えたとすると、最初のAと最後のGはよく覚えています。 ゆえに、勉強では「最初の5分間」と「最後の5分間」が、最も記憶力がよくなります。 さあ、この話を聞けば、効率のよい記憶法が思い浮かびます。 つまり、勉強において「最初」と「最後」をたくさん作ればいい。 では「最初」と「最後」をたくさん作るためにはどうすればいいのでしょうか。 適度に休憩を入れればいい。 適度に休憩を入れれば「最初」と「最後」をたくさん作ることができ、覚えやすい状況を作り出せます。 また休憩を入れている間に、脳そのものもリラックスして、勉強の疲れをいやすことができるでしょう。 「適度な休憩を入れて勉強する」とは昔からよく言われていますが、究極の勉強法です。 先人の古い教えには、それなりの深い理由があったのです。 勉強の「最初」と「最後」をたくさん作るために、適度な休憩を入れる。

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隙間時間に覚えるほうが、よく覚えられる。

記憶力が高いのは、勉強をし始めた「最初の5分間」と「最後の5分間」というお話をしました。 そのためにまず効果的なのは「休憩を挟むこと」です。 休憩を挟めば「最初」と「最後」を作り出すことができますし、脳の休憩にもなります。 もう1つ「最初」と「最後」を作り出す、シンプルな方法があります。 「隙間時間」を活用することです。 隙間時間でも、最初と最後を作ることができるため、記憶力が高い状態を作り出せます。 隙間にできた時間だけあって、勉強時間は短いですが、記憶力は高い状態で勉強を進めることができるはずです。 ・通勤電車の中 ・レストランで食事が出てくるまでの待っている間 ・待ち合わせで友達を待っている間 「短い時間だから大した勉強はできない」と思いますが、短くても記憶力は高い状態のため、効果的です。 あなたもそういう経験はないでしょうか。 ほんの3分でも、立派な勉強時間になるのです。 隙間時間に勉強をする。

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★19

覚えれば覚えるほど、覚えやすくなる。

逆説的な話を1つします。 実は、記憶は覚えれば覚えるほど、覚えやすくなります。 驚くべき話ですが、事実です。 「少ないほうが覚えやすいのではないか」と思っているのではないでしょうか。 短期的な記憶では、そういう法則も当てはまります。 しかし、5年も10年も続けるような長期的な勉強では、記憶を積み重ねる必要があります。 そういうときは、覚えれば覚えるほど覚えやすくなります。 あなたが小学生のころは、ひらがな・カタカナを覚えるだけで精いっぱいだったはずです。 しかし、その後、ひらがな・カタカナを習得すれば、難しく思えた漢字を覚えられるようになります。 漢字が読み書きできるようになれば、教科書も読めるようになり、新しい世界を受け入れやすくなったことを思い出しましょう。 本を読めるようになれば、理科・歴史・文学・宇宙など、さらにレベルの高い勉強に手が届くようになります。 長期的な学習では頭に記憶が定着し、定着した記憶は踏み台として「土台」にできます。 今まで覚えた記憶と、これから覚える記憶とを結びつけて覚えることができるため、覚えやすくなり、かつ忘れにくくなります。 覚えれば覚えるほど記憶力はよくなり、勉強が加速します。 そういう意味で、頭がいい人は、基本をとにかく徹底的に学びます。 基本は踏み台であり、土台だからです。 足元がしっかりしていないと、大きなピラミッドを作り上げることはできません。 そのため応用ができる人ほど、実は低レベルの基本的な勉強を大量にこなして、基礎を固めているのです。 基本を徹底する。

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★18

睡眠時間は、最低でも6時間以上。

睡眠は、最低でも6時間以上は、しっかり寝ましょう。 短すぎると脳によくありませんが、長すぎるのも脳に悪影響を与えるという報告があります。 理想は、7時間以上・9時間以下です。 十分な睡眠時間は、記憶力に重要な意味を持ちます。 さて、そんな睡眠ですが、なぜ記憶のために有効なのでしょうか。 理由は2つあります。 (1)脳をしっかり休ませるため (2)記憶を定着させるため まず1番目の理由は「(1)脳をしっかり休ませるため」です。 勉強時間が長ければ、それだけたくさんのことを記憶できると思います。 たしかに論理的にはそうですが、現実は違います。 まず長時間の勉強は、疲れます。 時間が長ければ長いほど脳は疲れてしまい、勉強効率が下がっていきます。 当然、疲れた脳では記憶の効率も悪くなってしまうので、脳を休ませてあげなければいけません。 居眠りや仮眠のような中途半端な睡眠では足りず、6時間以上のしっかりした睡眠を取って、脳を休ませてあげる必要があります。 長時間のマラソンでは、肉体が疲れきってしまいますが、脳も同じです。 起きている間、五感を通して絶えず送り続けた刺激を処理するために、脳は休憩が必要です。 しっかりした睡眠を取れば元気が回復し、勉強もはかどります。 2番目の理由は「(2)記憶を定着させるため」です。 記憶が定着するには、時間がかかります。 私たちは起きている間、目を開け続けていますから、次から次へと情報を脳へ送り続けている状態です。 この状態では、脳は入ってきた情報を「整理する時間」がなく、頭に定着させることができません。 情報を整理するために「情報が入ってこない時間」が必要であり、これが「6時間以上の睡眠」です。 睡眠中は、目を閉じて外部からの情報を遮断しているため、後から入ってくる情報がなく、記憶の整理がスムーズに行われます。 睡眠中の情報の整理は、夢を見ているときに行われていると言われます。 夢の内容が支離滅裂なのは、さまざまな記憶を整理している「途中段階」を見ているからです。 整理整頓中の部屋は、ぐちゃぐちゃになるのと同じ話です。 記憶が整理されれば、頭に定着します。 整理整頓された部屋なら、洋服や本を取り出しやすくなり、使いやすくなりますね。 睡眠中に記憶が整理されれば、記憶を取り出しやすく、活用しやすくなります。 記憶を定着させるために、睡眠はしっかりとる必要があるのです。 最低6時間以上は、しっかり寝る。

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★15

人に説明したことは、忘れなくなる。

単純な方法で、かつ、効果的な記憶方法があります。 あなたが覚えたことを、他人に説明しましょう。 親でも友達でもかまいません。 たとえば今日、歴史の勉強をしたとします。 勉強した狭い範囲でかまいませんから、親や友達に、声に出して説明してみましょう。 もちろん黒板を使って、図を書いたり、紙に絵を描いたりしながら説明すれば、なお効果的です。 恥ずかしがらずに、思いきって教える立場になりましょう。 自信がなくても自信のあるふりをしましょう。 先生になったつもりで、説明しましょう。 すると驚いたことに、説明したことは、もう忘れられないほど強く記憶に残るようになります。 人に説明しようとすると五感を最大限に活用し、脳が活性化されるからです。 五感を通した強い刺激であるため、忘れられないほど強く記憶に残るようになります。 嘘だと思ったら、試してみましょう。 人に説明する利点は、これだけではありません。 人に分かりやすく説明するために、知っていることを噛み砕く必要があります。 分かりやすく説明をしようと心がける課程で、記憶がさらに定着していきます。 説明する利点は、まだほかにもあります。 人に説明をしようとすると、記憶の抜けている部分、誤解していた部分、理解不足の部分などを発見するきっかけになります。 「最高の勉強とは人に教えること」と言っても過言ではありません。 学校で頭のいい生徒は、クラスの人気者です。 頭がいいからたくさんの生徒が教えてもらおうと、話しかけます。 教えてもらえれば、その人に好感を持ちます。 「頭がよくて優しい」となれば、クラスの人気者になること間違いなしです。 頭のいい人が積極的に教えようとするのは、説明すれば自分のためになることを知っているからです。 無意識のうちに「教えると記憶に強く残る」現象を何度も体験しているので、困っている人のために教えようとする立場になります。 教える立場は、優しさを演出できるだけでなく、自分の勉強にもなるという一石二鳥のおいしい話です。 勉強できる人はさらにモテます。 逆に勉強ができない人は、説明から逃げようとするので、さらにモテなくなるのです。 勉強したことを、先生になったつもりで、人に説明してみる。

12
★19

記憶は「一度で完璧」ではなく「復習」で身につける。

記憶が苦手な人は、記憶するとき、一つ一つ確実に覚えようとする傾向があります。 もちろんその丁寧な姿勢は「素晴らしい」と思いますが、実際の勉強は制限時間があります。 また効率は考えず、読書をゆっくり楽しみたいときもあるでしょう。 そういう場合は、まだ分かります。 しかし、学校での中間テスト、学期末テスト、受験勉強など、試験日までには制限時間があります。 制限時間があるという前提では「のんびり勉強をしよう」とは言っていられません。 制限時間を意識して、効率よく進める必要があります。 制限時間の中で効率を追求するならば「一度で確実」より「あやふやでもいいからスピード」が重要です。 「スピード」があれば、何度も復習することができるからです。 復習の回数が多ければ多いほど、確実に記憶に定着させることができます。 うまいことに「確実さ」は、スピードを持って何度も復習をしているうちに、自然と身についていきます。 たとえば、英単語を100個覚えるとします。 覚えるときには、1つを完璧に覚えてから次の単語に進むのでは、時間がかかりすぎます。 10個目の単語を覚えているときには、1個目の単語を忘れていることでしょう。 20個目の単語を覚えているときには、10個目の単語を忘れていることでしょう。 まず確実でなくてもいいから、スピードを出して、一度全部、目を通してしまいます。 完璧に覚える必要はなく「見たことある」「聞いたことある」という程度の感覚をつかむために、ざっと全体に目を通しましょう。 人間は「見たことある」「聞いたことある」ものに関しては、頭に入りやすくなります。 立ちながら音読をしたり、単語を紙に書いたりして、できるだけたくさんの感覚器官を使って、覚えようとします。 一度で完璧に仕上げるのではなく、二度三度の復習によって、記憶を次第に強化していきます。 口を酸っぱくするようですが「復習こそ、本当の勉強」です。 勉強は、初めから完璧に身につけることはできません。 何度も繰り返し復習を重ねることで、理解を深め、記憶を定着させていくものなのです。 制限時間があるからこそ、スピード重視で、復習回数を増やす。

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★4

百聞は一見にしかず。

私たちが「学ぶ」と言えば、いくつかの手段が思い浮かびます。 本を読んで学んだり、人からの話を聞いて学んだりなど、たいていこの辺りの手段を思い浮かべます。 学校では、教科書を読み、先生の話を聞いて学びます。 もちろんそういう学び方もありますが、読んだり聞いたりするだけでは、イメージが湧きにくいものです。 場合によっては、間違った想像をしてしまう可能性があります。 こういうときこそ「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出しましょう。 本を読んだり、話を聞いたりするより、映像として見て確かめるのが、一番理解が早いです。 図や写真など、視覚的に訴える資料があるだけで、一瞬で理解できます。 吸収が早く、かつ忘れにくくなります。 たとえば、歴史の教科書には「金閣寺」というお寺が登場します。 広辞苑には、金閣寺を次のように説明しています。 「京都北山にある臨済宗の鹿苑寺の別称。足利義満が西園寺家の邸宅を譲り受け、別荘として北山殿の遺命により寺とした」 これだけ読んだだけでは「はあ、そうですか」という感じで「分かったようで分からない」状態になります。 難しい単語や、場合によっては説明に書かれている漢字が読めず、そこで理解が詰まってしまう場合すらあります。 説明文さえ理解できないのは、笑えません。 しかし「百聞は一見にしかず」で、本物の金閣寺の写真を見れば、話は早いです。 意味の理解より、まず「こういう建物だよ」と写真を見れば、ぐっと身近に感じられるようになるはずです。 実際の金閣寺を見たときに、誰もが印象的なのは金色に輝く光景のはずです。 これは、文章より写真のほうが、よく分かります。 「本当に金色のお寺だ。これはすごい」 金閣寺の正しいイメージが、一瞬にして脳に焼き付きます。 大切なことは、まず、自分の目で見て確かめることが一番早いということです。 「文章」を読むより、まず「写真」からのほうが理解は早くなり、記憶にも残りやすくなるのです。 説明を、100回読み聞きするより、まず自分の目で見て確かめる。

14
★14

体験するのが、一番覚えやすく、忘れにくい。

あらゆる学習法の中で、一番吸収が早く、理解も早く、かつ忘れにくい勉強法があります。 これは、古今東西、どんな人にも共通する究極の学習法です。 自分が、体験をすることです。 圧倒的に一番効果的な覚え方は、これしかありません。 これほど五感を強く刺激して学ぶ方法はないからです。 目で見て、耳で聞いて、自分の手足を動かして感じることで、記憶にも強く残ることでしょう。 自分が体験することが一番いい。 たとえば、野球のルールについて勉強するときです。 ルールブックを読んだり、写真を見たりして理解したところで、実際に野球とは何かと言われても、うまく説明ができません。 それより、自分がユニホームを着て、実際に野球を楽しむのが一番です。 細かいルールは体験しながら学びます。 細かいルールでも、実際に体験すると忘れません。 恥をかくことを恐れない姿勢があれば、素晴らしい早さで野球について勉強できるはずです。 それは、歴史の勉強でも同じです。 教科書だけを読んでいると、誰かの作り話を読んでいるようで、過去に起こったという歴史の実感が湧かず、肌で感じられません。 しかし、修学旅行や家族旅行などのタイミングを利用して、歴史の名所を実際に訪れてみると、意識が変わります。 自分の目で歴史的建造物を見たり、触ったりすることができれば、過去の歴史の深さを肌で感じることができるはずです。 世界文化遺産の1つである、広島の原爆ドームを実際に訪れると、第2次世界大戦がいかに悲惨であったかが分かります。 ぼろぼろの原爆ドームを見れば、戦争という悲劇を繰り返さないようにしなくては、という平和意識まで持つようになります。 本だけでは得られない、喜怒哀楽の感情すら湧き上がってくるのが、体験のよいところです。 実際に体験したことは「頭の知識」と「体験」とが感情を伴って、リンクします。 リンクができれば、一生忘れないほど強く記憶に残ります。 もちろん体験・経験をした後は、歴史の勉強もスムーズにはかどることでしょう。 そのくらい、体験に勝る勉強はないということなのです。 体験する。

15
★11

記憶力は「トライ&エラー」の数に比例する。

トライ&エラーを、恐れない姿勢を持ちましょう。 間違った問題は、正解した問題より、強く記憶に残るからです。 あなたがテストで間違った問題は、正解した問題より、強く印象に残っているはずです。 「しまった!」という悔しさ、恥ずかしさという感情を伴うと、記憶はより強く残ります。 テストを受け終わった後、回答を読んで、間違った答えを見直せば、さらに強く記憶に残り、次から解けるようになるはずです。 間違った経験、失敗した経験、恥をかいた経験は、実はどれも貴重な経験です。 間違った経験によって「これはするべきではない」ことが分かり「こうしたほうがいい」と正しい道が、見えるようになるからです。 私たちが若いころ、失敗をすると後悔をしたものです。 しかし、大人になったとき「なぜあのとき、もっと失敗しておかなかったんだ」と、失敗しなかったことの後悔が強く出てきます。 それだけ、ミスやエラーは貴重です。 将来においての成長の糧になるということです。 では、なぜそれだけ貴重なミスや失敗を恐れてしまうのでしょうか。 恥ずかしいからです。 恥ずかしいから、私たちはミスや失敗をしないように、心がけてしまいます。 そういう意味で、記憶力を高めるというのは「恥を捨てる姿勢」と言っても過言ではありません。 恥ずかしがらず、勇気を持って進むことが、成功への近道です。 恋愛が上手な人は、恥ずかしがりません。 恥ずかしがらないから、過去にたくさんの恋愛の失敗をしてきましたし、失敗のおかげで未来の恋愛がうまくなったのです。 過去の失敗は、未来への踏み台になるのです。 恥ずかしさを捨てて、エラーを経験する。

16
★7

由来や理由が分かると、記憶に強く残る。

知識だけでは、単独の記憶です。 それだけでは、単独の知識なので忘れやすくなります。 記憶力を高めるためには、由来・理由を調べることがコツです。 知識同士が結びつき、記憶が幅や奥行きを持ったネットワークになるからです。 自分の生活に生かせるようになります。 たとえば、フランス史には、国王であったルイ16世がギロチン台で処刑されたという歴史があります。 フィクションではなく、過去の本当にあった話です。 それだけを覚えるのでは、単なる知識で「へえ、そうですか」と思い、味気なく忘れやすくなります。 歴史の勉強をするときには、王様なのに、なぜ処刑されたのかという「理由」も調べます。 歴史が動くとき、必ず「理由」があります。 そのほとんどは、人間の「むかつく」という感情です。 歴史は常に、人の感情によって動いています。 当時のフランスは、国からの重税に苦しんでいました。 国王ばかりが華やかな生活を送っていたことに平民は腹を立てて、王をギロチンで処刑したという経緯があります。 理由を調べて分かると「なるほど」と納得でき、歴史の深さを感じることができ、勉強も面白くなります。 理由が分かると「同じことが二度と起こらないように」と、参考にすることができるでしょう。 由来や理由が分かると、いいことも悪いことも、自分の生活に生かせるようになります。 由来や理由を、調べてみる。

17
★16

喜怒哀楽が伴ったことは、強く記憶に残る。

喜怒哀楽が激しい人は、勉強ができる人です。 喜怒哀楽を感じているとき、人の記憶力は何倍も高くなっているからです。 それを証明できる、1つの事例を紹介します。 何でもよいですから、過去の思い出を思い出しましょう。 ぱっと思い出せる思い出は「喜び」「怒り」「悲しみ」「楽しさ」のどれかが伴った思い出のはずです。 何の感情も伴わなかった思い出は、なかなか思い出せないことでしょう。 喜怒哀楽のうち、特に「怒り」や「悲しみ」は強く記憶に残ります。 過去の思い出でも、楽しい思い出より、つらい思い出のほうが数多く印象深く残っているのは、そのためです。 ゆえに、感情の起伏が激しい人は、実は記憶力もよく、勉強の成績もよくなるはずです。 勉強には、感情を伴いながら進めると、どんどん頭に知識が入ってきます。 「やった! 分かったぞ!」 「これはなんだ。難しいな」 「間違ってしまった!」 少しわざとらしく感情を吐き出しながら、勉強を進めてみましょう。 嬉しいときには「嬉しい!」と叫び、悔しがるときには思いきり悔しがるほうが、記憶によく残るのです。 わざとらしく感情を吐き出しながら、勉強する。

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★6

好きなことは、すぐ覚えられる。

記憶力を高めるために、単純な方法があります。 好きなことをすることです。 あなたが好きなことをするときには、すぐ覚えられるはずです。 好きな勉強は、驚くほどはかどります。 好きだから自然と集中力が出ます。 分からないことがあっても、好きだからこそ根気で乗り越えることができます。 前向きな気持ちになり、心がわくわくして、吸収力がよくなります。 好きなゲームの話、好きな小説のストーリーはぐんぐん頭に入ってくるはずです。 人間は、好きが関連することは、記憶力も高くなります。 自分の好きなことをすれば、勉強も楽しく進めることができますし、記憶力もよくなります。 必ず、あなたの人生が豊かになります。 好きなことをするのが、成功への近道です。 好きなことを勉強する。

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★15

勉強ができる人のノートほど、字が汚い。

私が学生時代、勉強ができる小笠原さんという友達がいました。 勉強ができると聞けば、ノートはきれいに書かれているのかと連想します。 しかし、実際、小笠原さんのノートの字は、驚くほど汚いものでした。 字は汚いし、図やグラフもめちゃくちゃです。 ノートを借りても、字が読めないので「これなんて読むの?」と聞いたくらいです。 しかし、その人に限らず、勉強ができる人に限って、なぜかノートの字が汚いという共通点があります。 勉強ができない人ほど、清書書きのようにきれいな字で書かれ、図やグラフも定規を使って丁寧に書かれています。 なぜノートが汚いのか、しばらく考えました。 すると「消しゴムを使っていないから」ということが分かりました。 字は汚いし、図やグラフの乱暴さもさることながら、最も汚く見えてしまう原因は消しゴムを使っていないからでした。 字を間違えたところは消しゴムを使わず、横線を引いていました。 ノートに書かれた手書きの図表も、定規を使わず、そのまま手で引いた線なので、線が曲がっていて汚く見えました。 落書きのように、汚い字で書かれたノートでした。 しかし、覚えやすいノートに仕上げるならば、汚い字で書いたノートのほうが、よく覚えられます。 汚い字ほど、ノートを復習したときに、書いたときの感情を再現できるからです。 人間は、喜怒哀楽を伴ったときに、記憶力が増します。 過去の思い出でも、楽しいことやつらいことなど、感情に大きく変化があった出来事をよく覚えています。 字を間違えたり、計算を間違えたりしたところは「しまった! 間違った! 大変だ!」と悔しい気持ちになります。 字を間違えたり、計算でミスしたりしても、消しゴムを使わず横線を引き、間違った内容を後から確認できるようにしておきます。 後から復習したときに、間違えたときの悔しい感情を再現でき、同じ間違いを繰り返さないように強く記憶に刻み込まれます。 もし、間違えた字を消しゴムで消してしまうと、間違えた経緯が見えないので、そのときに感じた感情も再現できなくなります。 だからきれいすぎるノートは、勉強に不適切です。 勉強ができる人ほど、消しゴムは使いません。 だからノートが汚いのです。 ノートは、消しゴムを使わないようにする。

20
★9

記憶力を高めるために、ノートはとらず、復習範囲を絞る。

記憶力を高めるための、意外な方法を、1つご紹介します。 ノートを取らないことです。 ノートを取らない代わりに、教科書1冊に絞って、勉強を進めます。 なぜそうするのか、分かりますか。 復習する量が少なくなるからです。 私たちが復習といえば、ほとんどがノートです。 復習する量が多ければ復習にも時間がかかり、覚えにくくなります。 しかし、復習量が少なければ勉強に対する労力も少なくてすみ、もちろん覚えやすくなります。 私たちは学校の授業で、先生が黒板に書くことを、そのままノートに書き写して、勉強の復習に使います。 しかし、ノートを取るほど、見直さなければならない量が増えます。 ノートが1冊で終わればいいですが、3冊にもなってしまうと、教科書よりページ数が多くなります。 見直すノートの量ばかりが増えるため、逆に覚えにくくなってしまいます。 しかし、考えてみましょう。 先生が黒板に書くとはいえ、教科書の内容から大きく外れた内容は書きません。 もし外れたとするならば、雑談でしょう。 通常、黒板には、教科書の内容に先生がほんの少し手を加えて、教科書に書いていることを書き直しているにすぎません。 ノートに書かれていることは、すでに教科書に書かれている内容です。 ノートは一切取らなくても教科書だけで十分です。 黒板を見なくても、ノートに書き写さなくても、本当は教科書1冊だけで十分です。 記憶力のいい人は、勉強の範囲を徹底的に絞り、復習の量を少なくします。 そのためには、ノートは一切とらず、教科書だけで勉強します。 私たちは、成績を上げるためにノートを一生懸命にとります。 しかし、実は、ノートを取らないほうが、成績は上がってしまうのです。 ノートはとらず、教科書だけに絞る。

21
★13

他人を蹴落とす人は、自分が蹴落とされる。
他人の幸せを喜ぶ人は、自分が幸せになれる。

成績のいい友達を羨ましがり、成績が悪くなるよう、邪魔をしようとする人がいました。 自分より成績がいいので、しゃくに障るのでしょう。 成績の善しあしで順番が決まってしまうのは、人としての価値を決めているようです。 もちろん決してそういうことはありません。 ただ、成績が数字として表現されて差ができることは、テストのいいところでもあり、悪いところでもあります。 学生時代に実際にあった話ですが、他人を蹴落とそうとする人ほど、成績は悪くなる光景を、何度も目にしてきました。 蹴落とす人の成績がよくなったというところを見たことがありません。 それどころか、他人を蹴落とそうと一生懸命になる人ほど、その人の成績は下がっていきました。 これには、きちんとした理由があります。 貴重な勉強に向けるパワーを、蹴落とすために使っているため、肝心の勉強のときに力不足になってしまうからです。 人を羨ましがったり、蹴落としたり、恨んだりするマイナスのパワーは、思ったより膨大なエネルギーを消費します。 他人の不幸のためにエネルギーを使うくらいなら、まず自分の勉強のために使うのが一番です。 一方、逆のパターンもよく目にしました。 人の成績が上がったことを喜ぶ人は、なぜかその人の成績も上がるという現象です。 これにもきちんとした理由があります。 成績が上がったことを喜べば、その人と仲良くなり、人間関係が向上します。 お互いに情報を交換し合って、助け合えます。 成績が上がったくらいですから、自分が知らなかったことや分からないことを教えてくれる可能性は十分に考えられます。 一段と勉強がはかどるようになります。 人間関係もよくなり、成績も上がるという二重の喜びがあります。 喜びがあれば、勉強も楽しくなります。 誰かの不幸を祈る勉強より、誰かの幸せを喜ぶ勉強が長続きして、成績も上がるのです。 他人の成績アップを、自分のことのように喜ぶ。

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★13

覚えようと意識しないと、覚えられない。

何かを覚えるためには「覚えよう!」と強く意識することが大切です。 当然のことですが、いま一度、この基本を振り返ってみましょう。 意識することなく、ただ教科書の文字を棒読みしているだけでは、なかなか頭に入ってきません。 それができれば、私たちは苦労しません。 「よし! 理解して覚えるぞ!」と強く覚えることを意識して教科書を読むほうが、記憶にも深く強く残ります。 成績が悪い人は「自分はどうせ頭が悪い。勉強しても無駄だ」という、諦めがあります。 頭が悪いのではなく、覚えようと強く意識をしていないから覚えられません。 覚えないから成績が悪くなり「自分は勉強ができない」と落ち込めば、さらに覚えようとしなくなる悪循環になります。 目も当てられませんね。 この悪循環を断ち切るために、まず「覚えるぞ!」と、まず当たり前の意識をします。 強く意識すれば覚えられるようになり、覚えられれば成績も上がります。 まずは、覚えようと意識することです。 当たり前のことと無視せず、まずこの基本を、いま一度強く意識しましょう。 覚えようと意識する。

23
★20

耳の記憶は、目の記憶より強い。

「この子、目つきが悪いですね」 私は小学生のころ、先生が何気ない一言が心に突き刺さり、今でも忘れられません。 一方、嬉しい言葉が耳に残っていることもあります。 「あのね。○○さんが、貴博君のこと、好きなんだって」 中学生のころ、あるクラスメートからの愛の告白も、いまだに耳に強く残っています。 遠い昔の話ですが、テープで録音したかのように、そのときの声を再現できます。 私たちは、目からの記憶より、耳からの記憶のほうが強く残ります。 その理由は、生物の進化の過程から説明できます。 今でこそエジソンによって電球が発明され、夜でも昼のように明るいですが、昔は夜になれば真っ暗でした。 真っ暗になれば、どんなに視力がよくても関係なく、何も見えなくなります。 たとえ、日中の明るい場所でも、目で前は見えても、後ろを見ることはできません。 目はたしかに素晴らしい感覚器官ですが、確認できる範囲と時間は限られています。 そんな見えないときに、敵が襲ってくれば大変です。 場合によっては、生命に関わります。 生物は生命を維持するために、存在の確認をして、身の安全を確保しなければなりません。 そんなとき頼りになるのが「耳」です。 耳は昼夜関係なく、1日中、音を関知できます。 どんなに真っ暗でも、音がすれば、そこに何かがいることを察知できます。 目とは違い、360度上下左右すべての方向から、情報を収集できます。 後ろに何かがいることを、音によって確かめることができます。 ゆえに、人間だけでなく、鳥や魚も、目より耳が発達しています。 それは、生き残るために必要だったからです。 そうした進化の歴史から、記憶力も「目からの記憶」より「耳からの記憶」のほうが印象によく残ります。 読書をするとき、目から字を読んで、物事を覚えようとします。 しかし、そんなとき、目より耳からのほうが記憶力は高くなることを思い出しましょう。 たとえば、音読をした声を録音してみましょう。 最初の録音のときは、手間がかかり大変かもしれませんが、2回目3回目からは、手間が省けます。 録音さえできれば何度でも再生ができて、読むより楽に勉強ができます。 なにより、音で聞いたほうが覚えやすくなります。 私は日本国憲法の勉強をしたとき、本を読んで勉強すると挫折しましたが、音声で学んだときは容易に学ぶことができました。 字で読むと、難しい漢字や分かりにくい表現が登場してうんざりしますが、耳で聞くと、そうした壁が取り払われます。 勉強は目でするものだという常識を取り払ってください。 耳で勉強したほうが、はるかに効率的、かつ効果的なのです。 耳で、覚える。

24
★5

類義語・対義語・関連用語は、覚えやすい。

あなたが英語の勉強で「love」という英単語を辞書で引いたとします。 親切な辞書なら「love」の類義語や対義語、そのほか関連する単語も載っています。 関連する単語なら「like」「affection」などがあげられます。 また対義語である「dislike」「hate」なども、確かめることができるでしょう。 関連用語である「lovely」「loving」「lover」なども目につきます。 たった1つの単語を調べると、類義語・対義語・関連用語は、多いことに気づきますね。 そういう類義語・対義語・関連用語も併せて学ぶと、単体で学ぶより、覚えやすくなります。 私たちが記憶するときは、脳細胞のネットワークによって実現されています。 似ていることや正反対ものは、関係しているからネットワークを作りやすくなり、理解しやすくなり覚えやすくなります。 あなたの記憶術に、関連事項も併せて覚える習慣を取り入れてみましょう。 単体で覚えるより、はるかに記憶に残りやすくなります。 似たものどうしをグループにして、一度に覚えてしまえばいいのです。 関連事項を、ひとまとめにして覚える。

25
★12

記憶力は、朝食後に高まる。

1日24時間とはいえ「記憶力が高まる時間帯」と「記憶力が弱くなる時間帯」があります。 記憶力が最もよくなる時間帯は、朝食後です。 理由は、ブドウ糖が関係します。 ブドウ糖は、脳の唯一の栄養素です。 体の筋肉や内臓器官などは、多数の栄養素を必要としますが、脳が必要とするのは、ブドウ糖のみです。 たとえば、体重60キロの人がいて、脳の重さが1,400グラムとしましょう。 この場合、脳は、全体重のたった2パーセントしかありません。 しかし、2パーセントしかないにもかかわらず、カロリー全体の20パーセントも消費するところです。 睡眠中は食事をしないため、脳は栄養不足になっています。 朝食を食べてブドウ糖を吸収すれば、しばらくして、記憶力は最も高くなります。 十分に睡眠を取ったおかげで、脳の疲れが取れている状態です。 朝食によってブドウ糖が補給されれば、脳は最高の仕事を発揮します。 ゆえに、勉強ができる人ほど、朝に勉強をしています。 朝に勉強するほうが、記憶力がよくなることを経験的に気づいているからです。 また逆に、記憶力が弱くなる時間帯があります。 夕方や夜です。 理由は単純で、疲れているからです。 日中の疲れがたまり、頭の回転が鈍くなります。 成績が悪い人ほど、夜に勉強しようとします。 「夜は静かだから集中できるだろう」と思いますが、実際は勉強中に眠くなり、気づけば朝になっています。 もちろん昼食後や夕食後でも、ブドウ糖が補給された後の脳は、活動的になります。 しかし、昼を過ぎた後は、日中の疲れがいくぶんたまっているせいもあり、食後の眠気は大きくなります。 昼食を食べた後、猛烈な眠気に襲われたことはありませんか。 ブドウ糖が脳にいいとはいえ、眠くなっては仕方ありません。 ゆえに、勉強するなら朝食後が一番なのです。 朝食後に勉強する。

26
★24

勉強とは「頑張るもの」ではなく「楽しむもの」。

私がアメリカに留学していたころ、日本とは異なった文化の違いを、いくつも目にしました。 特に印象的だったことの1つに「勉強するとき、先生が生徒にかける言葉の違い」がありました。 日本では、先生が生徒に勉強をすすめるときには「頑張れ!」と言います。 しかし、アメリカでは「enjoy! (楽しんで! )」と言います。 私は授業中に、先生から「enjoy! enjoy!」と何度も言われました。 成績が悪いとき、先生から「enjoyが足りない」というアドバイスをもらったほどです。 勉強のときに笑顔が足りないと言って、お尻を叩かれました。 日本で勉強するときには「頑張れ」と言われていたので、少し違和感がありました。 楽しんで勉強するという前向きな言葉をかけてくれたおかげか、勉強へのやる気が出てきたことを思い出します。 「頑張れ」と言われると、プレッシャーがあり、気持ちが落ち込みます。 しかし「楽しんで」と言われると、心が軽やかになり、やる気が出てきます。 勉強とは、そもそも「頑張るもの」ではなく「楽しむもの」です。 あなたが学生なら、勉強を楽しむよう姿勢を変えてみましょう。 あなたが親なら、子供に「勉強を楽しんで」と話しかけてみませんか。 勉強へのプレッシャーが軽くなるに違いありません。 勉強をエンジョイする。

27
★6

成績がいい人ほど、魚が好きな人が多い。

「成績がいい人ほど、魚が好きな人が多い」という研究結果があります。 その理由を調べてみたところ、魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が関係しているとのことです。 このDHAは脳神経細胞の情報伝達が活発になり、脳の働きがよくなる物質として注目されています。 特にマグロ・ブリ・サバ・サンマなどの大型の魚に多く含まれています。 なぜ大型の魚に多く含まれるのかというと、魚を食べている魚だからです。 魚の世界にも弱肉強食があり、弱い魚を強い魚が食べています。 大型魚ほど、数多くの小型魚から良質の栄養素を取り入れることになり、DHAも最も多く含まれることになります。 さて、最もおすすめする食べ方ですが、やはり「刺し身」です。 煮たり焼いたりすると、熱によってDHAが失われてしまうため、刺し身にして食べるのが最も吸収がよくなります。 煮たり焼いたりすると2割減り、天ぷらや唐揚げにしてしまうと半分は失われます。 魚を食べる。

28
★6

ガムを噛むと、眠気が吹き飛ぶ。

野球選手がよくガムを噛みながら、プレーしているところを見たことがありますか。 ガムを噛んでいるとはいえ、サボっているわけではありません。 集中するために、ガムを噛んでいます。 ビジネスマンでも、昼すぎでは眠くなるのを防ぐために、ガムを噛んでいる人をよく見かけます。 噛むことで脳が刺激され、脳へめぐる血の量が増え、活性化されます。 眠気が吹き飛び、物事に集中できるようになります。 ガムを噛むシチュエーションさえ間違えなければ、活用しない手はありません。 もちろんスポーツだけでなく、勉強にも応用できます。 勉強をするときにも、ガムを噛みながら勉強すると、脳を刺激でき、記憶力が一時的に高くなるのです。 ガムを噛みながら、勉強する。

29
★9

寝る前に覚えたことは、記憶に残りやすい。

寝る前に勉強すると、勉強したことが頭に残りやすいと言われます。 これは「記憶の衝突」に関係しています。 睡眠中は新しいインプットがないので、すでに入っている記憶同士が衝突することはありません。 睡眠中の「レム睡眠」と呼ばれる夢を見ている時間帯は、起きている間に起こった出来事の記憶の整理をしている時間です。 夢を見ることで、起きている間に起こった出来事を整理しているから、夢は支離滅裂です。 掃除中の部屋は、いつもより散らかっているように、夢を見て記憶の整理をしている最中の脳も、いつもより散らかります。 夢の内容が支離滅裂なのは、出来事の整理をしている現場を目撃しているからです。 しかし、整理ができれば、部屋と同じように、ものを探しやすく取り出しやすくなります。 記憶も同じように、寝る前に記憶したことは定着しやすく、思い出しやすくなります。 難しい暗記ほど、寝る前が効果的です。 暗記が伴う勉強は、寝る前がいいのです。 暗記は、寝る前に覚える。

30
★2

他人が引いた下線より、自分で引いた下線のほうが、記憶に残りやすい。

参考書には、初めから重要な部分に下線を引いている、親切丁寧な本があります。 参考書というくらいですから、重要な部分には最初から下線を引くことくらいのケアは当たり前といっても過言ではないでしょう。 私も何度も経験がありますが、初めから下線が引かれている部分は、なぜか頭に入りにくいです。 他人が引いた下線が、必ずしも自分にとって重要とは限らないからです。 ましてや他人が引いた下線には、何の思いも込められていないので、無味乾燥な冷たい印象を受けます。 その一方で、自分が引いた下線部分は、なぜか記憶にはっきり残ります。 自分で引いた下線のほうが汚いにもかかわらず、はっきり残るのは、やはり思い入れが強いからです。 自分の頭で考え、手を動かして引いた下線だからこそ、記憶にもはっきり刻み込まれます。 「自分の頭で考えたことはよく覚えている」ということです。 試行錯誤を繰り返して考えたことは、よく覚えています。 初めから下線が引かれた親切すぎる参考書を使うより、下線が引かれていない教科書に、自分の手で下線を引くことです。 教科書の重要部分に下線を引くときも、自分がよく読んで、考え、大切だと思うところを見抜いて下線を引くようにしましょう。 頭を使うことで考える力をつけることができ、記憶にもはっきり残るようになるのです。 自分で下線を引く。

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