私が執筆の際、言いたいことはいきなり書き始めます。
通常、文章を書くときには「起承転結」が決まりです。
小学や中学でも、そう書くよう指導されましたし、その流れは大切であると思います。
しかし、ときどき、起承転結では間に合わないことがあります。
起承転結という決まりを無視して、いきなり「結」から書き始めることはよくあります。
文書の流れというルールを無視して、自分が思いついた順番から書き始めることは日常茶飯事です。
なぜそうしているのかというと、後回しにしている間に、何を書こうとしていたのかを忘れてしまうからです。
きれいな前置きから丁寧に書き始めている間に、だんだん記憶が薄れます。
「ええと、まず」と思っている間に、さっき書こうとしていることが消えてしまいます。
1回、咳をするだけで、記憶のいくつかが飛びます。
「少し休憩してから書こう」と思って席を外してしまうと、たいてい、きれいさっぱり忘れています。
アイデアでは、スピードが命です。
思いついたことは、その瞬間に書き始めることです。
書きたいことは、その瞬間から書き始め、書ききってしまうことです。
そのスピード感は、読者に必ず伝わります。
スピードは、刺激であり、とげになります。
そのとげを読者に突き刺して、生活を変えてもらいたいのです。
スピーチの際も同じです。
つまらない前置きは不要です。
言いたいことから、言い始めればいいのです。