運動が苦手という人がいます。
「昔から運動が苦手です」
「運動が嫌いで、めっきり運動不足です」
「運動神経が悪くて、スポーツは全然ダメです」
一度は耳にしたことがあるでしょう。
こうした運動が苦手という人にありがちな誤解があります。
運動が苦手という人は「運動=激しく体を動かすこと」と思っていることが多い。
テレビでスポーツ中継を見ていると、プロスポーツ選手が活躍しています。
したたる汗を拭いながら激しく動いている場面が多く、見ているこちらまで力が入ります。
ニュースで取り上げる人も、何かの達人や達成者ということが多いもの。
激しく動いたりスマートに身をこなしたりする映像が流れ「すごい」と感心してしまいます。
メディアの影響もあってか「私もあれくらい運動しないといけないのかな」と思ってしまう。
知らず知らずのうちに「運動=激しく体を動かすこと」と思っていることが少なくありません。
もちろん激しく体を動かすことも運動ですが、その限りではありません。
歩くだけでいいのです。
普通に歩くことも運動です。
思い込みをなくしてください。
「運動=激しく体を動かすこと」と思っているなら、誤解を解いてください。
歩くことも、れっきとした運動です。
運動が苦手なら、歩くことから始めましょう。
どれだけ運動が苦手でも、歩くことならできるはずです。
自宅の周りをぐるぐる散歩するだけでも、いい運動になります。
歩くだけならストレスも息苦しさもゼロですね。
筋肉の7割は下半身に集中しているので、歩くだけで筋肉の大半を動かすことになります。
両手を大きく振りながら歩けば、じわりと汗がにじんできて有酸素運動になります。
まず100メートルから始めましょう。
100メートルが歩けるなら、300メートルもあっという間です。
1キロも歩けば、まとまった運動になります。
余裕があれば、2キロや3キロにチャレンジすればいいのです。
もちろん途中で休憩してもかまいません。
日常の中でも歩いて行ける距離なら、車や自転車を使わず、徒歩でチャレンジしてみましょう。
たとえば、買い物に行くとき、クリーニング店に行くとき、市役所に行くときです。
歩きながら風景を楽しめば、運動とは思えないほど気持ちのいい時間を過ごせるでしょう。
風景を楽しんでいれば、いつの間にか長い距離を歩けているに違いありません。
歩くことは、気晴らしやストレス発散にもつながります。
歩くだけでも、運動不足は解消できるのです。