私たちの日常には「いつでもできること」があります。
お礼を伝えることは、いつでもできます。
締め切りのない仕事なら、いつでもできます。
サービスの申し込みも解約も、いつでもできます。
親孝行も、親が生きているうちならいつでもできるでしょう。
突然ですが、いつでもできることは、いつでもできると思ってはいけません。
いつでもできると思うと、いつまで経ってもやらなくなるからです。
「別に今やらなくていいよね」
「また今度でいいよね」
「時間があるときでいいよね」
時間のあるときにすればいいと思いますが、ここが落とし穴です。
気持ちに緩みが生じて、ずるずる先延ばしにしてしまいます。
いつでもできるなら「別に急いで今やらなくてもいいよね」と甘えてしまいます。
時間があるときにやろうと思いますが、なかなか余裕のない時間はできません。
延期が何度も繰り返される。
時間ができたとしても、うっかりやることを忘れているのが定番です。
気づけばずっと放置状態になっているのです。
「そういえば前からしようと思っていたのにすっかり忘れていた」とあるとき気づきます。
定番の流れであり、人生の法則です。
いつでもできることは、いつでもできると思ってはいけません。
いつでもできることは、今しかできないと思ってください。
実際は時間に余裕があったとしても、今しかできないと思うほうがいい。
いつでもできることだからこそ、早めに取り組んでおきましょう。
締め切りがないことであれば、自分で締め切りを設定します。
今しかできないと思えば、今すぐ取りかかろうとします。
「時間がないから早く取りかかろう!」と切迫感が生まれます。
やる気の火がついて重い腰もさっと上がり、無駄な先延ばしをしなくなります。
お礼を伝えるのは、今しかできないと思ってください。
お礼は、気持ちが熱いうちに伝えるのが吉です。
後になればなるほど気持ちが冷めるため「今しかない」の精神を大切にして、お礼を伝えましょう。
締め切りのない仕事でいつでもできるとしても、今しかできないと思ってください。
仕事は常に前倒しが基本です。
締め切りのないことは、締め切りを作っておきましょう。
今しかできないと思うことで前倒しになります。
いつでもできる申し込みや解約も、今しかできないと思いましょう。
申し込みが遅れると、いつまで経ってもサービスを開始できません。
解約が遅れると引き落としが続いて、無駄な出費を重ねることになります。
すでに決定していることなら、手続きをさっと済ませることです。
早めに手続きを済ませておけば、気がかりが減って心がすっきりします。
親孝行はいつでもできると思っていても、今しかできないと思ってください。
親孝行したいときに親が生きているとは限りません。
親が急に亡くなる可能性もゼロではありません。
今しかできないと思えば、先手の行動が増え、将来の後悔を減らせるでしょう。
今日できることをわざわざ先延ばしにするのは、命の無駄遣いと同じです。
今日できることは今日済ませましょう。
これが「今を生きる」ということです。
都合が悪くて今日中にできないなら、明日を心がけてください。
明日がダメなら、あさってです。
いつでもできることであっても、今しかできないと思って生きてください。
「いつでもいいよね」と思ったら「だからこそ今やろう!」という言葉を続けてください。
今しかできないと思って生きると、今を大切にして生きることになります。
後悔のない人生と素晴らしい未来を作っていけます。