相手と意見や利害が対立しているときに必要なことは何か。
それは「妥協」です。
意地を張って譲歩を拒んでいては、物事が進展しません。
相手と向き合って話し合い、お互いが譲り合って、穏やかに決着をつけることが必要です。
そんな妥協をする場面では「嫌々」という感情が伴いやすい。
「すっきりしないが、仕方ない」
「納得はできないが、ほかに選択肢がない」
「もやもやした気持ちは残るが、まあいいだろう」
嫌な気持ちを引きずりながら、受け入れることでしょう。
仕方ないとはいえ、これはよくないのです。
嫌々妥協すると、もやもやした感情が残ります。
ネガティブになって、ストレスが生まれます。
負けたような気持ちになって、悔しがる人もいるでしょう。
嫌な気持ちが続いて、後味の悪い妥協になってしまうのです。
嫌々妥協する悪影響は、ほかにもあります。
心がすっきりしないのでは、せっかくの妥協の効果も半減します。
負の感情があると、せっかくの妥協が生かされません。
妥協によってせっかく物事が進む状態になっても、負の感情が邪魔をして、運やチャンスを逃してしまうのです。
妥協するとき、心がけたいマナーがあります。
妥協するときは、喜んで妥協しましょう。
意地を張っていても、物事は進展しません。
感謝の念を持って、心から妥協を喜ぶことが大切です。
「丸く収まってよかった」
「これで話が前に進みますね」
「お互いにとってベストの着地点が見つかって本当にありがたい」
にこにこ喜びながら妥協しましょう。
両手を挙げて喜んでください。
「妥協した」ということは「喧嘩・対立を避けることができた」ということ。
悪いことではなく、良いことです。
悲しいことではなく、喜ばしいことです。
譲り合いの精神を表現することができました。
ひとまず物事が進展するようになりました。
妥協によって解決されない点が少し残るかもしれませんが、致命的ではないでしょう。
妥協してくれた相手にも感謝しましょう。
喜びながら妥協すれば、元気が出てきます。
「大きなトラブルに発展しなくてよかった」と考えることができるでしょう。
妥協するときは、喜んで妥協してください。
喜びの気持ちで妥協する人には、晴れやかな気持ちで次のアクションに取り組めます。
嬉しい感情で妥協すれば、勢いとスピードが生まれ、運やチャンスにも恵まれます。
すなわち「明るい妥協」を実現できるのです。