力不足を感じて、行き詰まってくる。
状況が悪くなり、負けそうな気配が強くなってくる。
トラブルが続いて、失敗で終わる可能性が高まってくる。
希望のともしびが消えかけたとき、脳裏に浮かぶ考えがあります。
「ダメかもしれない」です。
絶望的な状況になったとき「ダメかもしれない」と考えるのは自然なことでしょう。
時間が足りなかったり、金銭的に叶わなかったりすると、達成は困難に思えてきます。
窮地に陥ると「ダメかもしれない」と考えてしまうもの。
しかし、ここで気づいてほしいことがあります。
「ダメかもしれない」と考えたところで、何の役に立つのでしょう。
「ダメかもしれない」と考えることは「諦めかける」ということです。
諦めを考えていれば、ますます希望が失われ、心が弱気になっていくだけです。
弱気の心がエスカレートします。
ぎりぎり頑張っている中、とどめを刺すことになります。
「ダメかもしれない」と考えると、心は下向きになります。
いったん心が下向きになると、上向きに立て直すのは難しくなります。
心に力が入らなくなると、体にも力が入らなくなります。
気力を振り絞ることも、自分で自分を励ますことも難しくなります。
心が下向きになると、思考全体も下向きになる。
「ダメかもしれない」が「ダメに違いない」と確信に変わってしまいます。
自分で自分の首を絞めるだけ。
「ダメかもしれない」と考えたところで、いいことは1つもないのです。
弱い考えを振り払ってください。
「ダメかもしれない」と考えそうになったときが勝負です。
なかなか苦しいかもしれませんが、大切な勝負所です。
もちろん強気になったところで報われないこともありますが、だからといって安易に諦めるのはよくありません。
「ダメかもしれない」と考えないだけでいいのです。
頭によぎっても、すぐ取り払うことです。
悲観しないだけでいいのです。
「ダメかもしれない」と考えなければ、少なくとも「まだ諦めていない」ということになります。
ファイティングポーズをとり続けることができ、心は上向きの状態を保てます。
「ダメかもしれない」と考えないでください。
考えるなら「最後まで諦めない」です。
試合が終わるまで、まだ時間が残っているでしょう。
まだほかに試していない方法もあるはずです。
「最後まで諦めない」と考えていれば、少なくとも心の火が消えることはありません。
不安なときこそ、強気でいることです。
諦めていなければ、ぎりぎりのところで踏ん張れます。
どこかで挽回のチャンスが生まれるのです。