お金を使ったとき「消えたね」と思う人がいます。
たしかに目の前からなくなって、消えたように感じるでしょう。
お金は、稼ぐのは時間も労力もかかって大変ですが、なくなるときはあっという間です。
買い物によっては、一瞬で大金を使うことが可能です。
必死に働いて稼いだお金が一瞬でなくなる様子は、消えたかのように感じるのも無理はありません。
しかし「お金が消えた」というのは大げさです。
「消えたね」は誤解を招く考え方です。
お金が消えたわけではありません。
手元から離れただけであり、きちんと別の場所に存在しています。
お金の本質は「交換手段」です。
もともとお金は、物々交換の手段として生まれました。
お金を支払った代わりに、商品やサービスを受け取ったでしょう。
したがって、お金を使ったとき「消えた」ではなく「交換した」と考えるのが正解です。
お金は、世の中を循環しています。
あなたの手元から離れたお金は、世の中を循環しながら、また別のところで交換手段としての役割を果たしています。
それを理解したうえで、ありがたくお金を使わせていただくことです。
お金は、生きていくうえでなくてはならないものですが、稼ぐことや貯めることが目的になってはいけません。
お金は使ってこそ意味があります。
お金を稼いだり貯めたりすることも大切ですが、必要なときはしっかり使ってください。
手元から離れたお金が、世の中を循環しているところをイメージしましょう。
そうすれば、お金を使うことに意義が感じられるはずです。
交換手段であることを意識しながらお金を使っていくことが、人生を楽しむことにつながります。