「ぜひお目にかかりたいです。ご都合はいかがでしょうか」
時間をかけて文章を考えました。
たっぷり気持ちを込めました。
勇気を出して連絡してみました。
ところが、相手から返事が返ってこないことがあります。
「どんな返事が返ってくるだろうか」と待ち続けても、一向に返事がありません。
いわゆる、無視の状態です。
こんなとき、腹を立てていませんか。
「連絡を無視するなんて失礼だ」
「時間をかけて文章を考えたのに、無視するなんて最低」
「無視されていらいらする。こんなひどい人だと思わなかった」
気持ちを込めたメッセージであればあるほど、無視されたときの反動の感情も大きくなるでしょう。
怒り、悲しみ、後悔といった念が心の中を渦巻きます。
無視されたことに腹を立てるかもしれませんが、このとき気づいてほしいことがあります。
無視に腹を立てるのは「返事があって当然」と思い込んでいる証拠です。
つまり、心のどこかで見返りを期待しているのです。
見返りを求めている自分に気づくことです。
見返りを強要している自分を恥じることです。
一方的な押し付けは相手も迷惑です。
無視しただけで勝手に恨みを持たれては、相手も迷惑でしょう。
急に会いたいと連絡が来て、無視しただけで腹を立てられたのではたまったものではありません。
無視されても怒らないことです。
無視は無反応に思えますが違います。
無視も、意思表示の1つです。
相手から「会いたくありません」というメッセージが表現されています。
「無視されてしまったか。仕方ない」
「こういうこともあるよね」
「どうやら気に入らなかったようだ」
無視の理由は不明ですが、おおむね否定的な理由であるのは間違いないでしょう。
暗黙のメッセージを察することです。
返事の強要をしないようにしましょう。
「返事があって当然」と考えるのではありません。
「無視されることもあって当然」と考えるのです。
「返事があればラッキー」「返事があるだけでありがたい」と思うくらいでちょうどいい。
そうすれば、連絡を無視されても、むっとしなくなります。
悲しむことも怒ることもなくなるのです。