「1人で会うのは恥ずかしい」
そんなとき、誰かを連れて行きたくなることがあるでしょう。
誰かと行くと、緊張や恥ずかしさが半減します。
誰かと一緒に会ったほうが、人数が増えたぶんだけ話が盛り上がりやすくなるでしょう。
友人の輪が広がりやすくなるので、好都合と思うかもしれません。
しかし、人と会うとき、特別な理由もなく、むやみに人を連れて行くのはよくありません。
もちろん用事があって必要な人を連れて行くのはいいのですが、むやみに人を連れて行くのはマナー違反です。
むやみに人を連れて行くと、相手に不快な思いをさせ、出会いの価値を下げることになるからです。
相手は、あなたと会いたいのです。
人を連れて行くと、相手は「余計な人をつれてこないでほしい」と思います。
人を連れて行くと、注意が分散します。
相手があなたに注意を向けてもらいにくくなります。
人の数だけ注意が分散して、コミュニケーションが表面的になります。
また、人が多くなるにつれて、話がいろんな方向に脱線して、ぐだぐだになります。
大勢の飲み会は、賑やかな割にぐだぐだで、浅い会話しかできないのと同じです。
話は盛り上がっても、表面上の会話しかできません。
プライベートな話やデリケートな話もしにくくなります。
連れてきた人の数だけ、出会いの価値が半減します。
出会いの価値が、1対1のとき「100」とすると、1対2のとき「50」になります。
良かれと思って人を連れて行くと、貴重な出会いを生かし切れません。
時にはダメにすることも少なくありません。
むやみに人を連れて行くと、相手に迷惑がかかり「もう会いたくない」と嫌煙されることでしょう。
当然ですが、無断で人を連れて行くのは言語道断です。
配慮の欠けた行為に、失望されてしまうでしょう。
相手は「ほかの人が来るなんて聞いていない」と、むっとするでしょう。
1対1で会うのを嫌がっていると誤解される可能性もあります。
どうしても人を連れて行きたいなら、必ず事前に許可を取るのがマナーです。
人と会うときは、1対1が基本です。
1対1で会うとき、出会いの価値が最大限に引き出されます。
「会いましょう」と、自分から誘ったときや相手から誘われたときは「1対1で会うもの」と思ってください。
素晴らしい出会いにしたいなら、なるべく1対1で会うのが賢明です。
1対1で会うから、お互いがお互いに集中できます。
相手に集中できるから、質の高いコミュニケーションができ、素晴らしい出会いにできます。
恥ずかしくて緊張しますが、そこを乗り越えてください。
恥ずかしくて緊張するから、いい出会いが実現します。