執筆者:水口貴博

アイデア力を鍛える30の方法

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アイデアは、詳細に表現すればいいとは限らない。受け手の想像に任せることで、最終的な表現が完成する。

アイデアは、詳細に表現すればいいとは限らない。受け手の想像に任せることで、最終的な表現が完成する。 | アイデア力を鍛える30の方法

アイデアが浮かんだら、きちんと表現することが大切です。

頭の中で思っているだけでは、単なる空想にすぎません。

大切なことは「アウトプット」です。

インスピレーションが湧いたら、すぐアウトプットに取りかかりましょう。

物語が浮かんだら、実際に記事を書いてみます。

イメージが浮かんだら、さっそく絵を描いてみます。

よいメロディーが浮かんだら、すぐ楽譜を起こしてみます。

表現することで、アイデアが形になり、具体化します。

ある程度形になれば、さらに次のアクションを起こしやすくなります。

しかし、表現するのはいいですが、すべて詳細に表現するのは注意が必要です。

アイデアは、すべて詳細に表現すればいいとは限りません。

詳細まで鮮明に表現してしまうと、結果が限定されてしまい、かえってつまらなくなることがあります。

大切な部分は詳細に表現するのは避け、わざとぼかすことも大切です。

曖昧な状態にすることで、受け手の想像を駆り立てることができるようになります。

たとえば、文学で嬉しい気持ちを表現するとします。

「嬉しかった」と明確に表現するのもいいですが、ストレートでは平凡なので、わざと曖昧な表現でぼかします。

「心が軽くなった」

「心に羽が生えた」

「笑みがこぼれた」

「自然と涙がこぼれた」

「スキップしたくなった」

曖昧な表現のほうが、解釈の幅が広がります。

わざとぼかした表現にすることで、受け手の考えや心情を投影でき、味わい深くなります。

秀逸な映画では、大事なシーンの手前でカットされるのが定番です。

告白するシーンがあり、次の瞬間、暗い表情で泣いているシーンに切り替われば、振られたのだと解釈できます。

闘病で苦しむ患者がいて、次の瞬間、葬式のシーンに切り替わることで、亡くなったものだと解釈できます。

飛行機が墜落していくシーンがあり、次の瞬間、ばらばらの機体のシーンに切り替わることで、墜落の様子を想像できます。

途中のシーンをカットするのは、意図的です。

あえて詳細に表現しないことで、受け手の想像に任せることができ、印象深くなります。

詳細に表現しないのも、1つのテクニックです。

アイデアは、形にすることが大切である一方、必要に応じてわざとぼかすことも有効です。

受け手の想像に任せることで、欠けた部分が補完され、最終的な表現が完成するのです。

アイデア力を鍛える方法(7)
  • 大事な部分はわざとぼかして、受け手の想像に任せる。
学歴がなくても、いいアイデアを出せる。

アイデア力を鍛える30の方法

  1. 力を入れると、アイデアが出ない。
    力を抜くと、アイデアが出る。
  2. アイデア発想の3大悪。
    見栄、体裁、プライド。
  3. 「いいね」は、アイデア発想を促す魔法の言葉。
  4. アイデア発想で大切なのは、敵対意識より仲間意識。
  5. 掃除をすれば、アイデアが出る。
  6. 人の目は2つしかなくても、視点は無限にある。
  7. アイデアは、詳細に表現すればいいとは限らない。
    受け手の想像に任せることで、最終的な表現が完成する。
  8. 学歴がなくても、いいアイデアを出せる。
  9. 最低最悪のアイデアから始めるほうが、うまくいく。
  10. 素晴らしいアイデアが出たから、大きな夢を持つのではない。
    大きな夢を持つから、素晴らしいアイデアが出る。
  11. 売れるアイデアを出そうとすると、売れないアイデアしか出ない。
    売れないアイデアを出そうとすると、売れるアイデアが出る。
  12. 元気なときしか出ないアイデアがある。
    落ち込んでいるときしか出ないアイデアもある。
  13. みんなのために考えると、抽象的なアイデアしか出ない。
    1人のために考えると、具体的なアイデアが出る。
  14. アイデアが出てから仕事をするのではない。
    仕事をしながらアイデアを考える。
  15. 3分で思いついたアイデアもあっていい。
  16. アイデアにも、一期一会がある。
  17. アイデアは、出せば出すほど、潤沢になる。
  18. 秀逸なアイデアに限って、変な場所で浮かぶもの。
  19. 小さなアイデアほど、大きな影響力を秘めている。
  20. 秀逸なアイデアが思いつくのは、野球のホームランのようなもの。
  21. 固い頭では、アイデアは出ない。
    柔らかい頭だから、アイデアが出る。
  22. アイデアは、いつでもどこでも思いつける。
  23. アイデアの質は、人によって評価が異なる。
    アイデアの量は、人に関係なく評価される。
  24. プロジェクト名をつけると、名前のとおりに頭が働き始める。
  25. 常識は、守るものではなく、破るもの。
    アイデア発想では、非常識こそ武器になる。
  26. 感動する機会を増やすことで、アイデアのパワーが強くなる。
  27. 他人の価値観で考えていると、アイデアが出ない。
    自分の価値観で考えると、アイデアが出る。
  28. 忙しいことを言い訳にしない。
    移動時間こそ、アイデアを考える絶好のチャンス。
  29. 「アイデアが出なかったらどうしよう」と考えない。
    「アイデアが出たらどうしよう」と考えよう。
  30. 不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れている。

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