実のところ不動産屋は、同棲をあまり喜ばない傾向があります。
どちらかというと、嫌がられるほうが多いでしょう。
「同棲で部屋を探しています」と言ったとたん、不動産屋の表情や態度が急変することも少なくありません。
表立って言われることはありませんが、あまり歓迎されないのが現実です。
なぜ不動産屋は、同棲を嫌がるのか。
その理由は2つあります。
「短期間で退去されやすい」「家賃の滞納トラブルも発生しやすい」という理由があるためです。
同棲の場合、長く住み続けてくれるとはかぎりません。
同棲を始めると、価値観や生活習慣の不一致が原因で、すぐ同棲が終わる場合があります。
3カ月で退去するケースはよくあること。
1カ月で退去するケースすら存在します。
2人が退去すると空き部屋になり、手間暇をかけて結んだ契約が無駄になります。
同棲解消のあと、仮に一方が住み続けたとしても、安心できるとはかぎりません。
多額の家賃が払えなくなり、家賃滞納によるトラブルが発生しやすくなります。
家賃滞納によるトラブルは、どの大家も管理会社も大変嫌がります。
同棲で部屋を案内する場合、そうしたリスクが内在しているため、不動産屋は警戒します。
不動産屋も商売ですから、物件の案内は、慎重かつ合理的にいきたいところ。
同棲の場合、優良物件があったとしても積極的に紹介されないことがあるのです。
同棲で部屋を探すなら、不動産屋に安心してもらえる工夫をしておくといいでしょう。
たとえば、支払い能力の証明をしたり、堅実な保証人を立てたりなどの対策です。
経済的な問題をクリアしていれば、不動産屋も積極的になってくれるはずです。