一般的に不動産屋は、同棲を嫌がる傾向があります。
同棲の場合「短期間で退去されやすい」「家賃の滞納トラブルも発生しやすい」などの理由があるためです。
不動産屋も商売です。
営利目的の企業です。
トラブルはできるだけ避けたがるため、同棲の場合、積極的に物件を紹介されない可能性があります。
そのため、同棲の部屋探しで不動産屋に行くなら、不動産屋を安心させる対策を立てておくことが賢明です。
不動産屋に行くときは、身だしなみを整えておきましょう。
基本ですが、重要なポイントでもあります。
人は外見で判断される傾向があります。
清潔感を与える身だしなみを整えておくほうが、信頼感が増して、不動産屋も安心します。
迷ったら、スーツが無難です。
「結婚前提の同棲です」「来年の春には結婚予定です」など結婚を宣言しておくといいでしょう。
誠実で真剣な交際であるとわかるだけでも、真剣であることが伝わるため、不動産屋を安心させることができます。
また、応援したい気持ちにさせることができれば、物件紹介も積極的になってくれます。
なんと言っても、保証人です。
親が定職に就いているなら、親の名刺を見せるとスムーズです。
保証人が確実に支払い能力のある人物とわかれば、不動産屋に安心感を与えることができるでしょう。
一般的に保証人は1人ですが、2人にすることも可能です。
男女双方で保証人を立てるようにすれば、二重の保証になるため、不動産屋も安心します。
保証人が2人でなければ、同棲を受け付けてくれない不動産屋もあります。
支払い能力があることの証明の1つとして、課税証明書の提示も有効です。
課税証明書とは、課税された住民税の金額を証明してくれる公的な書類です。
課税証明書は「収入証明書」「所得証明書」と呼ばれることもあり、収入があることの証明に使えます。
収入は少なくても、自分から提出すれば、契約に誠実であることが伝わるでしょう。
貯金があるのは、支払い能力の証明だけでなく、金銭の管理能力の証拠にもなります。
心理的に抵抗があるかもしれませんが、有効な手段の1つであるのは間違いありません。
課税証明書と通帳の両方を見せれば、さらに効果的です。
経済的に余裕があるなら、家賃の先払いも効果的です。
たとえば、3カ月分や6カ月分など、先払いをすれば、滞納トラブルのリスクは低いと判断されます。