あがるから話せなくなるのは誤解です。
突然、口が動かなくなるわけではありません。
喉がなくなるわけでもありません。
緊張のせいで口元や喉元が震えることはあっても、体が完全に動かなくなるわけではないはずです。
あがったから話せなくなるのは誤解であり、本当の理由は別にあります。
本当は、話さないからあがってしまうのです。
人前ですらすら話せないと「今にも失敗しそうだ」という強迫観念が生まれ、自分を追い込んでしまいます。
緊張のあまり落ち着きを失い、あがってしまうのです。
では、うまく話せない原因は何でしょうか。
単純に練習不足なのです。
練習が足りないと上手に話せなくなり、上手に話せなくなるからあがってしまいます。
練習量が足りなければ、すらすら話せなくて当然です。
練習もしないで、あがり症を克服するのは困難です。
一般的な緊張対策でも事前練習は重要ですが、あがり症ならますます重要です。
あがり症なら、普通の人の何倍も練習が必要です。
人目のない環境ですらすら話せない人が、人目のある環境ですらすら話せるはずがありません。
発表前は、まず徹底した練習を心がけましょう。
「普通の人ならここまで練習しない」と思うくらい、徹底した練習をしたい。
いつでもどこでも話せるくらいに自信をつけておきたい。
原稿がなくてもすらすら話せるくらいになっておけば、話し方に自信がつきます。
完全と呼べるほど練習ができていれば、本番の緊張も小さくなります。