緊張対策の基本は、やはり練習です。
練習、練習、また練習。
1回や2回で満足せず、何十回も繰り返し練習しましょう。
夢に出てくるくらい練習を重ねるにつれて、発表への自信が育っていきます。
「任せておけ」と思うくらい十分な練習ができれば、緊張にも強くなっているでしょう。
さてここで、練習をスムーズにさせるよい工夫があります。
鏡の前で練習することです。
鏡の前に立って、発表の練習をしてください。
できれば全身が映るくらい大きな鏡が理想的です。
鏡がなければ、鏡のように反射する、ガラスの前でもかまいません。
大きな鏡の前で練習すると、自分の様子を見ながら発表の練習を確認できます。
表情・姿勢・動き・身ぶり手ぶりなど、発表中の自分の様子が具体的にわかります。
発表中、自分の様子を想像しながら練習しても、結局は想像にすぎません。
鏡の前で練習することで、自分の様子を正しく確認しながら練習できます。
想像していた様子と実際の様子に違いがあり、驚くこともあるでしょう。
ショックを受けるかもしれませんが、想像と実際の様子とのギャップを埋めることができます。
ギャップが埋まれば、自分がイメージする発表を実現しやすくなります。
鏡の前で自分を見ながら発表するのは恥ずかしいかもしれませんが、逃げてはいけません。
恥ずかしさに耐えることも、緊張対策の一環です。
鏡に映った自分の目を見ながら練習しましょう。
鏡に映った自分の目も、人目の1つ。
最初は自分の目を見つめることさえ恥ずかしく感じますが、何度も繰り返し練習するにつれて慣れていきます。
「自分の目」という人目にも慣れていきます。
あがり症の人であっても、自分に見られるなら耐えやすいはずです。
自分の様子を見ながらする練習に慣れたころには、人目に対する抵抗力も上がっているはずです。