あがり症の人は、立派に見せようとしないことです。
もちろん慣れた様子ですらすら話せたほうが、好印象・高評価になるでしょう。
かっこよくスマートに話す様子を見せたほうが、立派な大人・立派な社会人として輝いて見えます。
「認められたい」「尊敬されたい」という承認欲求が強いなら、ますます立派に見せたくなるはず。
立派に話すところを見てもらったほうが、周りから「素晴らしい」「かっこいい」と褒められるでしょう。
しかし、心意気は素晴らしいですが、もともとあがり症の人が心がけるのは要注意です。
立派に見せようとすると、かえって緊張を促します。
慣れていない人が慣れている様子を見せるのは、なかなか複雑で大変なこと。
心がけるべきことが多すぎて混乱します。
魅力的なしぐさ、興味関心を引きつける一言、スマートなボディーランゲージなど、ほかにもたくさんあります。
あれもこれも一度に心がけようとすると、パニックに陥ります。
立派に見せるのは、慣れた人が心がけること。
人前で話すことに慣れていない人には、少し目標が高すぎます。
では、どうするか。
あがり症の人は、立派に見せようとせず、普通に見せることを意識しましょう。
「加点を狙うのではなく、減点を避ける」という考え方です。
普通で十分。
可もなく不可もなくで、大いに結構。
少なくとも失敗しているわけではないのですから、悪印象や低評価にはなりません。
ひとまず普通に話ができれば、最低限の仕事は達成できます。
「普通で十分」と思えば、目標が低くなるので達成しやすくなり、気持ちが楽になるでしょう。
感じるプレッシャーが小さくなることで、緊張しにくくなります。
あがり症の人は、無理をしないことが一番。
まず普通が達成できれば上等です。