緊張をほぐすために、ある場面を想像してください。
もっと緊張する場面です。
緊張する場面に直面したら、もっと緊張する場面を想像してください。
「そんな状況はあり得ない」と思うかもしれませんが、すぐ諦めず、必死で考えてみてください。
もちろん今も緊張していると思いますが、もっと大規模で厳しい状況を想像してみます。
たとえば、人前でスピーチをすることになり、本番前に緊張していたとします。
そんなときは、1000人の聴衆の前で発表をする場面を想像します。
視界いっぱいに人がいる状況は恥ずかしいに違いありません。
1000人もの人が一斉に自分を見ていると思うと、緊張も極限状態まで高まるでしょう。
なかなか普段はない状況ですが、あり得ない状況ではありません。
上場企業の経営者は、株主総会など、1000人以上の人前で発表する状況もあります。
その厳しい状況に比べれば、今回の場面は小規模なので、大したことないと思えるようになるでしょう。
好きな人への告白で緊張していたとします。
そんなときは、憧れの有名アイドルに告白する場面を想像します。
憧れの有名アイドルへの告白に比べれば、身近な人への告白は、まだささいな行為に思えるでしょう。
現実的にあり得ないとは言い切れません。
何かの番組企画に参加して、そういう状況になる可能性もゼロではないでしょう。
極限まで緊張する場面を想像した後、ふと現実に戻ると、夢から覚めたような感覚になります。
きっと今の自分はかわいらしく思えるようになるでしょう。
「小さなことで緊張しているな」
「今回の緊張は大したことないね」
もっと厳しい場面を想像した後、今の状況と比較することで、緊張の感じ方が変わります。