緊張をほぐす方法には、ユニークなものもあります。
その1つが「舌を出す」という方法です。
緊張していると、自然と喉元や口元に力が入ったり、歯を食いしばったりする傾向があります。
喉元や口元に力が入っている状態が続くと、だんだん筋肉が疲れてきます。
疲れが一定を超えると、乳酸の蓄積によってけいれんを引き起こし、声の震えにつながります。
そんなときに役立つのが、舌を出す方法です。
舌を出したり引っ込めたりする動作を何度か繰り返します。
小刻みに舌を出し入れするのもよし。
ゆっくり大きく舌を出し入れするのもよし。
喉元や口元の筋肉のストレッチ体操になるため、血行を促進させ、リラックスを促せます。
震えた声を緩和させるときにも有効です。
一見するとふざけた方法に思えますが、見た目に騙されてはいけません。
実際プロスポーツ選手でも行う人も多く、確かな効果が確認されています。
スピーチやプレゼンなどの本番中でも、口を閉じたまま行えば、周りに気づかれません。
もちろん効果に個人差はありますが、好みが合えば試してみるといいでしょう。
ただし、注意点があります。
スポーツの試合中に舌を出すのは危険です。
プロスポーツ選手の中には本番中に行う人もいますが、素人が行うとけがにつながる恐れがあります。
舌を出して緊張をほぐす方法は、スポーツの試合の場合、本番前までにしておきましょう。