意外な行動が、緊張をほぐすのに役立ちます。
「多忙」です。
緊張をほぐす方法の1つとして、多忙が有効です。
時間に余裕があるのはよいことである一方、時間があるせいで余計な不安や心配を考えてしまい、緊張を促すことがあります。
暇な時間に「緊張するな」と思うだけでは、ますます緊張を促すばかり。
忙しいときは、つらいと感じる暇がなくなるため、適度に心を忘れられます。
寂しくても悲しくても、忙しいと意識がそれるので、気持ちが楽になります。
本番直前まで、わざと忙しい状況にしておきましょう。
多忙を作りだし、勢いに身をゆだねます。
余計なことを考えず、目の前にある仕事だけを見る。
全力で仕事に集中する。
120パーセントの力を発揮するつもりで打ち込みましょう。
休憩時間を除いて、できるだけ暇がない状態にしておきます。
つまり、緊張を感じるほど余裕のない状況にするのです。
スピーチやプレゼンの直前まで多忙の状態を作ることで、わざと緊張する暇をなくせます。
多忙のほうが自分に合っている人もいるでしょう。
もともとせっかちな性格の人なら、多忙のほうが心地よく感じるはずです。
多忙には「仕事の効率を上げる」「本番直前まで全力で仕事ができる」というメリットもあります。
余計な暇を作らないため、仕事の集中力が高まります。
ただし、注意点があります。
自分を忙しい状況に追い込むのはいいのですが、あくまで本番直前までです。
本番中まで忙しく進行してしまうと、早口になったり失言・失態が増えたりなど悪影響です。
本番中は、落ち着きのある行動を心がけることが大切です。