愛とは、無条件に大切にすることを言います。
決して見返りを求めるのではなく、無条件に大切にすることが愛なのです。
これはまた子育てにも言えることです。
子どもが自分にメリットがあるから育てるということは、愛ではありません。
テイクを要求した育て方では、愛は成り立たなくなります。
愛は「ギブ&ギブ」と言って、見返りを求めないときに初めて成り立つことなのです。
あなたが自分の親から「あのとき、育ててあげたでしょ。恩返しして」と言われたらどう感じることでしょう。
「自分を育てたことは、見返りを求めていたからなんだ」と感じてしまい、悲しくなります。
大切だから育てたのではなく、将来の見返りを期待して育てていたことがわかったら、愛が愛ではなくなってしまうのです。
いくら初めが無条件でも、途中から条件が付いてしまったら、今までの愛も水の泡です。
愛とはなんとはかないのでしょうか。
育むことには時間がかかっても、壊れてしまうのはちょっとした間違いからです。
私が子育てに関して、わざわざ「愛」について話をしているのは、この大切さに気づいてほしいからです。
上手な子どもの育て方は、無条件に大切にすることです。
成績がいいから子どもを好きになるのではありません。
かっこいいから、かわいいからとはいえ、好きになることでもありません。
自分の子どもだから、大切にするのです。
自分の子どもに対して、将来の恩返しを期待して育てることは、その時点で愛のない子育てになっていることに気づきましょう。
またこの考え方は、親のない子どもにも当てはめることができます。
親のない子どもでも、周囲が無条件に子を愛していくことができれば、子どもは健全に育っていきます。
愛とは「無条件に大切にすること」です。