体が細くなることを「痩せる」といいます。
痩せたからには何かが減っています。
何かが減ったから痩せるわけですが「何を減らしたか」が大切です。
体が痩せるとき、大きく分けて2つのパターンがあります。
そのほか、汗・排尿・排便によって体重が減る場合もありますが、本来の痩せる意味とは異なるため、ここでは除外します。
どちらの痩せ方をするのがいいか。
理想的な痩せ方は、脂肪が減ることです。
余分な脂肪を取り除いてこそ、ダイエットの成功と言えます。
しかし多くの人が「脂肪が減る痩せ方」と「筋肉が減る痩せ方」を混在しています。
同じ痩せ方でも、それぞれは意味が異なるので区別する必要があります。
ダイエットに失敗する人は、筋肉を減らそうとします。
筋肉を減らすのは簡単です。
運動を避ければいいだけだからです。
体を動かさなければ、筋肉も減って痩せられます。
現代社会は、運動を避ける便利な道具がたくさんあります。
できるだけ運動を避ければ、筋肉量が減って、痩せられます。
しかし、筋肉量を減らす痩せ方は、誤ったダイエットです。
筋力が落ちると体力や持久力も落ちてしまい、日常生活に支障をきたすでしょう。
なにより筋肉量が減ると、基礎代謝が落ちます。
脂肪燃焼させる力が弱くなるため、太りやすく痩せにくい体質になります。
筋肉量が減って痩せた場合、ダイエットの成功とは言えません。
見かけはスリムだとしても、実質的には失敗なのです。
ダイエットに成功する人は、筋肉は減らさず、脂肪を減らそうとします。
むしろ積極的に筋肉は増やそうとします。
しっかり運動をしているので、体力や持久力もつき、一定の筋肉量を保っています。
筋肉量が増えると、基礎代謝が増えるため、痩せやすい体質になります。
脂肪は邪魔になっても、筋肉は邪魔になりません。
筋肉は減らさず、脂肪を減らしてこそ、ダイエットの成功と呼べるのです。