ニートとは、何でしょうか。
ニートとは、造語です。
「Not in Employment, Education or Training」の頭文字を取って「NEET」と呼びます。
労働、教育、職業訓練のいずれにも参加していない人のことを指す言葉とされています。
一言で言えば、求職活動をしていない人です。
ニートは、フリーターや失業者と似ているように思えますが、意味が異なります。
フリーターや失業者は就業意思がありますが、ニートは就業意思がありません。
就業意思の有無が、ニートと、フリーターや失業者を分けるポイントです。
ニートの半数以上は、親との同居が多いといわれています。
生活実態のほとんどは、部屋でだらだらとした過ごし方です。
親からの援助を頼りにして、日中は部屋の中で生活している様子のようです。
実は、ニートという現象は、国内だけではありません。
ニートという現象は今、世界的に増加しています。
もともとは、1990年代の末にイギリスで名付けられたのですが、その後、ほかの国でも問題が広がっています。
今では、ほとんどの国でニートが増加傾向にあるといわれています。
なぜ、ニートがこれほど社会で騒がれているのでしょうか。
ニートを続けることは、本人の人生問題だけではありません。
働く人が減るということは、国の消費や税収入が減ることになり、国力低下につながるため、問題視されています。
そのため、国でも重要な社会問題として、大きく取り上げられることが多いのです。