男性が努力のアピールのつもりでする会話で、よく誤解されるパターンがあります。
「給料が低い」という愚痴です。
「仕事はすごく大変なのに、会社の給料が低くて嫌になるよ」
こういうパターンの会話をしがちなのです。
居酒屋のサラリーマンの間で、よく聞かれる愚痴でもあります。
「給料が低いなりに、自分は頑張っているんだよ」というニュアンスを伝えようとします。
男性としては、努力をしているアピールのつもりです。
しかし、女性は受け止め方が少し違います。
給料が低いという愚痴が始まると、女性は「この人はその程度の仕事しかできてないのね」と解釈するのです。
給料が低いには、わけがあります。
どんなに不況でも、やはり優秀な人には、高い給料が支払われています。
不況だからこそ、会社は優秀な人材を求めたがりますし、優秀な人材がいれば、会社にとどまってもらうよう給料も上げるのです。
つまり「給料が低い」という愚痴は「自分は仕事ができません」と公言しているのと同じです。
給料の愚痴は、自慢話にはなりません。
給料の愚痴になると、返事に困ります。
「じゃあ、会社、やめれば」となります。
だんだん会話が暗くなるのです。
こうした会話の流れで、女性はその男性から離れます。
愚痴を言うなら、会社や給料に対してではありません。
自分の成長が生ぬるいことに対して、愚痴を言うのです。
「給料が低いのは、仕事のやり方が生ぬるいからだ。もっと仕事を覚えたい」と言います。
それは、愚痴ではありません。
愚痴のように聞こえますが、実は、やる気や向上心があることのアピールになっています。
そういう話をする男性を見て、女性は直感が働きます。
「彼は今後、伸びそうだな」と、彼の将来像を見抜きます。
「優良株だ」と魅力を感じるのです。