若い時期、にきびで悩んだ経験があるため、洗顔料については、かなり試したほうだと思います。
洗顔料が新発売されるたびに「これならにきびが治るのではないか」という期待がありました。
しかし、期待が大きい分、買ってから大きな失望がありました。
「またこれもダメか」
さまざまな洗顔料を試したつもりです。
メーカーが研究されているものだけのことはあり、きちんとしたものもありましたが、余分なものが混ざっていると、ダメでした。
余分なものが混じっていることで、逆に洗顔効果を半減させてしまうことがあります。
「肌を傷めない」とうたった洗顔料は魅力的ですが、何か余分なものが混ざっている証拠です。
もちろん人によっては、そうした商品のほうが合うこともあるでしょうが、私はダメでした。
余分なものが混ざっていると、泡立ちにくく、肌になじみにくいのです。
しかも「ようやく見つけた」と思う洗顔料があっても、会社の都合で販売中止になることがあります。
そのたびに、また別のメーカーの洗顔料を探さなくてはならなくなり、苦労しました。
流行や時代に流されるのは、疲れました。
さまざまな洗顔料を試していくうち、自然と、あるものに行き着きました。
固形石鹸です。
まったく余分なものが混じっていない、普通の固形石鹸です。
「行き着いた」と言うより「基本に戻った」と言ったほうがいいのかもしれません。
固形石鹸は、強いアルカリ性です。
アルカリ性によって無駄な角質を柔らかくして、浮かせる効果があります。
たしかに洗浄力は強いのですが、洗顔時間を短くすれば、さほど強い負担はありません。
大きな泡を作ることができ、顔を泡で包めます。
しかも、固形石鹸には「ピーリング効果」もあります。
3日に1回くらい、いつものように洗顔していると、ざらついた角質が勝手に浮き始め、ぼろぼろ取れていくのです。
石鹸には、大変古い歴史があります。
石鹸の誕生は、紀元前の古代ギリシャ時代にまで遡るといわれています。
大変長い実績のある洗顔料です。
長い時間を経て、今も現存しているのは、それだけの効果がある証拠です。
長く続いているという実績もあります。
私は、新しい商品に躍らされていました。
洗顔料に悩んだとき、いま一度、基本に戻ったほうがいいのかもしれません。
古くからあるものですから、発売中止という心配もなくなりました。
最新の商品ばかり目を向けるのではなく、基本に目を向けたほうがいいこともあります。
すべての人に勧めるわけではありませんが、あくまで私個人の実感として、お伝えします。