洗顔料には、いろいろなタイプが存在します。
クリームタイプの洗顔料、泡のタイプの洗顔料、パウダータイプの洗顔料などです。
それぞれに特徴があるので、選ぶのに迷いますね。
しかも、それぞれに香りが違っていたり、保湿力を高めたものがあったりします。
中には汚れを落としやすいよう、小さな粒が混じっている洗顔料もあります。
実際に使って、肌に合ったものを選ぶわけですが、あまりに種類が多くて、迷いを感じる人も多いのではないでしょうか。
化粧水や乳液はその場ですぐ試すことができますが、洗顔料だけは実際に顔を洗ってみないと効果がわかりません。
使っては肌に合わず、別の元を使っては肌に合わずという繰り返し。
しばらくすると、余計に肌は荒れていくという悪循環。
「どの洗顔料が私にとってベストなの!」
洗顔料に振り回されたとき、いま一度、原点を思い出しましょう。
やはり最も失敗が少ないものと言えば、1つしかありません。
白い固形石鹸です。
見た目はぱっとしませんし、これという特別な成分も混ざっていません。
白い塊である固形石鹸は、見た目は平凡で、美しくもかわいいとも思えません。
特別な成分も含まれていないので、物足りないと思うかもしれませんね。
しかし、本来の洗顔は、余分なものが混ざっていないからこそ、理想なのです。
洗顔とは、汚れをきれいに落とすことです。
洗顔料も、余分なものが混ざっていないのが理想的です。
最近の洗顔料は、高機能であるゆえに、少し余分な物が混ざりすぎている印象があります。
いいにおいがするもの、保湿力を高めたもの、粒が入ったもの。
多機能ですが、余分な物が混ざっていることが、かえって「肌に合わない」現象を生んでいるのではないでしょうか。
消費者を困らせたり、迷わせたりしているのではないかと思うのです。
迷いに迷ったら、いま一度、固形石鹸に戻ってみましょう。
固形石鹸こそ、洗顔の原点です。
シンプルとは、素晴らしいことです。
固形石鹸は、少ない量で、しっかり汚れが落ちます。
手のひらいっぱいに泡立ちます。
余分なものが混ざっていないので、洗った後さっぱりして、気持ちいいです。
「シンプルは素晴らしい」
本来の洗顔の意味を、あらためて感じる機会になることでしょう。
固形石鹸は洗顔力が強すぎて肌に合わない人もいますが、少し工夫をすればいいことです。
石鹸を手に取る量を少なくしたり、洗顔の時間を短くしてみたり、洗うときの手の動きを優しくしたりなど調整してみましょう。
特別な肌質なら、なおのこと特別なことはせず、シンプルに徹したほうが、無駄も無理もありません。
数多くある洗顔料のタイプの中で、最も失敗が少ないのは、やはり固形石鹸なのです。