一昔前の母子手帳を見たことがありますか。
以前の母子手帳には、赤ちゃんの日光浴をチェックする項目がありました。
母から見せてもらった私の母子手帳にも、たしかに日光浴をチェックする項目がありました。
当時は、日光浴をすることで、子どもの健康の増進につながると考えられていました。
基本的に、今もこの考えは変わりません。
日光に当たることで、体を温めたり、気持ちを明るくさせたりなど、心身によい影響を及ぼすのはたしかです。
しかし、現在の母子手帳には、この項目がなくなりました。
日光浴が健康につながる事実が、疑わしくなってきたためです。
医学が発達することで、日光浴のメリットだけでなく、デメリットも発見されてきました。
過度の日光浴は、皮膚の炎症を起こしたり、目に害を及ぼしたりします。
紫外線を浴びすぎることで遺伝子に傷をつけ、皮膚がんなどの原因になることも確認されています。
適度な日光浴が、健康にいいことはたしかです。
ある程度の日光は、やはり明るくて元気な子どもを育てるためには必要でしょう。
ただし日光浴は、適度さが大切です。
普通に外で遊ぶときに日光に当たるくらいならいいのですが、無理に長時間当たらせるのは、逆効果なのです。