私の母は、買い物に行くときに、いつも言う一言があります。
「何かついでに買ってこようか」という一言です。
私の実家は田舎ですから、買い物をするときは車が必要です。
自転車では、少し距離があります。
もちろん近くにコンビニなんてありません。
歩いていける距離ではありません。
歩くと、行きだけでも30分はかかります。
往復なら1時間もかかります。
母は車で買い物に行くときには、私のことを気遣って「何かついでに」と言います。
母の「ついで」のおかげで、私個人の時間の無駄を省くことができているのです。
相手の時間も大切にできます。
ときどき「相手の時間なんて知らない。自分で行けば」と冷たい人がいて、残念なときがあります。
相手の時間を大切にすると、今度は相手も自分の時間を大切にしてくれます。
「何かついでに買ってきてあげるよ」と言ってくれます。
急いでいるときに、ついでに買ってきてもらうと、本当に助かります。
「ついでに」の一言で、人の時間を大切にできるのです。