猫をしつける際に、うっかりやってしまう過ちがあります。
叩いたり大きな声を出したりして、叱る方法です。
叩けば痛みが伴いますし、大声で叱れば恐怖が伴います。
猫をしつけるときには、叩いたり大声を出したりしないで、いけないことだとわからせるのがポイントです。
これが最も頭を悩ませるポイントです。
では、どうすれば、それを伝えることができるのでしょうか。
猫は、人間のように毎日お風呂に入る習慣はありません。
そもそも水が大の苦手です。
猫は砂漠出身ですから、水に対して慣れが小さく、本能的に強い拒否反応を示す場合が多いはずです。
「がりがり、がりがり」
猫が家具やソファーなどを爪で引っかくところを見ると、いたずらのように見えます。
わざと飼い主を困らせようとしているのかと思いますね。
猫を飼っている家は、一般的に普通の家より掃除機をかけることも多いはずです。
猫は抜け毛が多いからです。
抜け毛のため部屋が汚れやすくなりますし、ペットを飼っているからこそダニ・ノミ・シラミなども心配です。
朝、ごみを出そうと玄関に行くと、そこには散らかったごみが散乱。
「なんだ! 誰がやった?」
そうです、犯人は猫です。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
猫といえば、柔らかくてかわいい鳴き声がいいですね。
しかし、いつも鳴いていると「どうしたのかな。何かあったのかな」と思います。
野良猫を拾って飼い始めた場合、元いた場所に戻ろうとして、部屋から脱走しようとすることがあります。
宅配便や訪問客でドアが開いたり、掃除で窓を開けたりした瞬間、さっと飛び出ようとします。
また、ペットショップから買った猫の場合も、よく見られます。
猫と一緒に生活をしていると、ある瞬間、急に飛びついてくることがあります。
別に猫を刺激するようなことをしているわけではありませんが、猫は驚いた様子で飼い主に飛びかかる。
この飛びつかれる行為に迷惑を感じている飼い主も多いことでしょう。
「部屋中にオス猫がおしっこをする。しかも以前よりにおいが強くなった気がする」
これは成熟期を迎えたオス猫に見られる行動です。
しかも、性の成熟を迎えたオス猫の尿のにおいは、強いのが特徴です。
「いくらかわいい猫とはいえ、この部屋だけには入ってほしくない」
家庭によっては、猫に入ってほしくない部屋がある場合があります。
応接間がある家庭なら、その代表でしょう。
猫の行儀の悪さで困る1つに、テーブルの上に乗る行為があります。
食事を置く場所に、猫が土足で乗るのは、不衛生です。
また、食事がおかれるテーブルの上だからこそ、つまみ食いに困らせられる飼い主も多いことでしょう。
猫は1日の起きている時間のうち10パーセントは、毛繕いをしているといわれています。
お風呂に入る習慣がなく抜け毛が激しいので、舌を使って汚れを落としたり毛並みを整えたりしようとします。
個体差はありますが、いずれにせよ多くの時間を使っているのは間違いありません。
同居している猫同士がよく喧嘩をして、頭を抱えている飼い主も多いことでしょう。
猫は好き嫌いが激しいのは、人に対してだけでなく、猫に対しても同じです。
生後1カ月から半年までの間にほかの動物たちと触れ合う機会がないと、付き合い方が苦手になり、喧嘩をしやすくなります。
「おや。猫の爪が伸びてきたなあ。そろそろ爪切りの時期だな」
猫も人と同じように、時間が経てば爪が伸びます。
爪が伸びると、家具やソファーなどを引っかき回されるため、定期的に爪切りをしてあげようと思います。
「おや、右手の動きがおかしいな。一度、動物病院に行って、先生に診てもらおう」
ときどき具合の悪い猫を診てもらおうと、動物病院に行くことがあります。
しかし、動物病院の中で猫が大暴れ。
猫がカーテンに爪を引っかけて登ろうとする行為を「カーテン登り」といいます。
猫は高い場所が大好きです。
「高いところに登りたい」本能と、カーテンの不思議な肌触りが相まって、鋭い爪を引っかけて登ろうとすることがあります。
いつもはトイレがきちんとできているのに、ときどき粗相をする。
そんなトラブルを抱えたことはありませんか。
一見すれば、不思議な行動です。
「おや。この人、家で猫を飼っているな」
ときどき私は人と話している瞬間、猫を飼っていることに気づけることがあります。
人の態度や行動でわかるわけではありません。
猫を飼っていると、部屋がにおいやすくなります。
部屋がにおいやすくなると、部屋の中にある家具は当然、衣服にもにおいが付着しやすくなります。
猫であるゆえに、完全室内飼いが基本です。
猫が飼い主の目を見つめながらしきりに鳴いて、おねだりを要求してくることがあります。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
ただでさえかわいい猫に、恋しい目つきでしきりに鳴かれると「少しくらいいいかな」と心が折れそうになります。
猫を飼っていると、おしゃぶりする癖がよく見られます。
暇が多いので、部屋の中のさまざまな物に興味を示し、手当たり次第に触ったりかじったりしようとしまです。
布でできた人形を噛んだり、プラスチック製のコップを噛んだり、新聞紙を食べようとしたりなどです。
猫は、抜け毛が多い動物です。
季節によっても、抜ける毛の量に若干違いがあります。
冬は最も少なく、夏が最も多くなります。
「猫に芸を覚えさせたい」
猫を飼い始めると、ふとそういう思いを抱くことでしょう。
犬なら「お手」「伏せ」「待て」など芸を覚えるのが早いので、猫もしつければうまく芸を覚えるのではないかと思います。
猫を飼っている飼い主の中には、放し飼いにして飼っている場合があります。
本来なら、完全室内飼いが賢明な選択です。
しかし、家の事情のため、ペットを飼ってはいけないところもあり、野良猫状態で猫を飼うことがあります。
猫によっては、吸いつく癖を持っている場合があります。
指や耳たぶを、熱心に吸っている。
最初のうちは「甘えているのかな。かわいいな」と思ってしまいます。
「さて、そろそろ寝ようかな」
時計が10時あたりを回り、寝る時間が近づきます。
そんなときに限って、飼っている猫がうるさく鳴いたり、ばたばた走り回ったりする光景を目にしたことはありませんか。
家庭によっては、観葉植物を育てている場合もあるでしょう。
しかし、せっかく大事に育てている観葉植物を、猫が食べてしまうことがあります。
「大切に育てていた植物なのに、なんてことをするの!」
家庭で猫を飼うことがあると思います。
父・母・子ども・祖父や祖母までいる大家族の中で猫を飼うこともあるでしょう。
たくさんいると、ある傾向が見えてくるはずです。
猫が飼い主の持ち物におしっこをすることがあります。
身につけていた服やバッグなどを、床やテーブルの上に置いていると、おしっこをして汚してしまいます。
いたずらをしているように見えることでしょう。