執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。

猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

食事の支度で台所を走っていると、猫が足元に飛びかかってくることがあります。

料理の支度をする邪魔をするかのようです。

また、少し急ぎの用があって猫の前で走ると、急に足に飛びつかれた経験をしたことがあるのではないでしょうか。

歩いているときは普通ですが、走っていると、追いかけられたり飛びつかれたりします。

なぜでしょうか。

これは、走っているときに素早く動く足に反応しているからです。

猫は、小さくて素早く動くものに反応します。

獲物と勘違いをしているわけではありませんが、忙しくしている足の様子に狩猟本能が反応してしまい、飛びつきたくなります。

これをやめさせるよう猫をしつけたいところですが、いかがなものでしょう。

そもそも急ぎ足で走る人間のほうが、品行が悪いと言えるのではないでしょうか。

しつけとは、礼儀作法を身につけさせることです。

ゆっくり歩く猫と、急ぎ足で走る人間とを見比べれば、正すべきは、猫ではなく飼い主のほうです。

考え方を変えましょう。

この猫の習性は、考え方によっては教育になります。

「走ったら危ないよ。ゆっくり歩こう。そのほうがかっこいいよ」

急いで走るマナー違反を、猫が人間に指摘してくれていると考えればいい。

逆に教えられている立場です。

いつも落ち着きのある生活を心がけたいものです。

猫と一緒に暮らしていると、猫が先生になり、ゆったりした余裕のある生活になるよう生き方を指摘してくれます。

猫は人生の師匠になるのです。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(25)
  • 猫の前では、走らず、歩く。
ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

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