猫によっては、吸いつく癖を持っている場合があります。
指や耳たぶを、熱心に吸っている。
最初のうちは「甘えているのかな。かわいいな」と思ってしまいます。
しかし、ずっと続いていると困ってきます。
指をずっとなめられているうちに、飼い主の指が炎症になってしまうこともあるでしょう。
猫を抱いたときに耳たぶに吸いつかれると、こそばゆいものです。
何とかやめさせたい、と思う飼い主も多いことでしょう。
そもそも、なぜこの癖があるのでしょうか。
幼いころの「乳飲み行動」が癖になり、成長しても抜けないために起こるといわれています。
猫は生まれて間もないころ、母猫の柔らかいおっぱいを毎日吸っていました。
肌触りがよくて、おいしくて、大好きなお母さんに触れることができます。
本来なら「乳飲み行動」は成長するとともに自然と卒業していきますが、長引いたり癖になったりする場合があります。
人間の子どもが指をおしゃぶりするのと、同じ感覚です。
では、どうすれば、上手にやめさせることができるのでしょうか。
ぼうっとしている時間があると寂しいと感じる時間が増え、余計に飼い主の指や耳たぶをなめてくるようになります。
刺激的なおもちゃを与えます。
吸いつくより楽しいことがあることを教えるのが一番。
面白くて刺激的なおもちゃで遊ぶうちに、指をしゃぶっている場合ではなくなり、自然と癖が取れてやめるようになるでしょう。
興味の対象が、指や耳たぶからおもちゃへと移行して、自然とやめるようになるのです。