執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

28

猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。

猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

猫の大好物といえば、何を思い浮かべますか。

この問いに対して「魚」を想像する人が多いようです。

長谷川町子さんの代表作品『サザエさん』で登場する猫も、魚をくわえている様子がたびたび登場します。

そんな光景を見ながら「そうか、猫は魚が大好物なのだな」と考えている人も多いのではないでしょうか。

なぜ日本は、猫は魚が好物であるイメージが強いのかというと、古くからの食文化が関係しているようです。

日本は島国であり、海に面している土地が多い国です。

魚の漁獲量も多いため、食卓に魚がよく登場する生活です。

その魚が登場しやすい食生活だったため、猫にとっても魚にありつけやすくなりました。

日本では猫が魚を食べる姿を目にすることが多いため「猫と言えば魚」というイメージが定着していったようです。

たしかに猫は肉食です。

魚も肉であり、猫の好物ですが、肉は魚だけではありません。

鶏肉・豚肉・牛肉などもあります。

欧米では、むしろ猫の餌として鶏肉や豚肉などをよく与えています。

猫は魚の肉だけに限らず、肉なら何でもよく食べます。

ただ常識を覆すようですが、生魚は猫には与えないほうがいい食べ物です。

骨が喉に突き刺さりやすいからです。

魚が悪いのではなく骨がいけない。

肉なので喜んで食べるのも事実ですが、生魚の場合、骨が喉に詰まりやすくなるのも事実です。

あらかじめ骨を抜いた刺し身なら問題ありませんが、骨が残っている刺し身なら控えたほうが賢明です。

そういうリスクを考えると、いくら喜んで食べるとはいえ、できるだけ控えたほうがいいでしょう。

猫の食道は狭く、人の場合以上に喉に突き刺さりやすい。

猫はあまり噛まずに飲み込んでしまうので、魚の骨が刺さるリスクも高くなります。

動物病院に運ばれてくる猫たちは、喉に骨が刺さっているケースが多いそうです。

基本食は、キャットフードで十分です。

たまに生魚を与えるなら、猫の健康面を考え、徹底的に骨を抜いてからにしましょう。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(28)
  • 魚以外の肉を与える。
猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION