執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。

人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

「猫鍋」という写真がブームになったことがあります。

鍋の中で身を丸くして、休んでいる猫の様子を撮影した写真や動画などが、テレビ、雑誌、インターネットで大にぎわいです。

小さな鍋の中で休んでいる猫を見るとかわいらしく、見ているだけで癒されます。

こうした習性は昔からありますが、ストレス社会になった今だからこそ、鍋の中で寝る猫の姿に癒しを強く感じるのでしょう。

しかし、不思議な疑問があります。

そもそも、なぜ猫は鍋の中を好むのでしょうか。

猫は「鍋」が好きなのではありません。

「狭い場所」が好きです。

実は鍋に限らず、狭い場所は大好きです。

落ち着けて、安心でき、眠くなります。

猫がまだ野生だったころから警戒心が強いので、敵からの身を隠すために、見つかりにくい場所を探していました。

くぼみであったり、小さな穴などに隠れ、休んだり眠ったりしていました。

四方が囲まれたところのほうが敵から見つかりにくくなり、安心できます。

そのときの名残が現在でも残っていて、四方で囲まれた狭い場所に隠れようとします。

人間からすれば、狭い場所のほうが窮屈でストレスを強く感じますが、猫には逆です。

狭い場所こそ安心を感じ、ストレスが小さくなる場所です。

不思議な話ですね。

そこで家の中には、猫用に四方で囲まれた狭い場所を用意しておくといいでしょう。

先に述べた鍋でもいいです。

お釜、空のカバン、籠などでもOKです。

猫には、お昼寝用のベッドとして活用してくれるに違いありません。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(17)
  • 四方で囲まれた狭い入れ物を、置いてあげる。
猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

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