猫がやっていることといえば、たいてい3つくらいしかありません。
じっとしているか、寝ているか、毛繕いをしているかです。
のんきな姿ではありませんか。
こうしたマイペースでのんびりしたところが、猫の魅力でもあります。
ストレスの多い現代人は、こうした猫の無邪気な姿に癒されているのでしょう。
しかし、そんなじっとしている猫が、ふと立ち上がり、いつになく元気になる時間があります。
食事の時間です。
飼い主が家に帰ってきて、自分の食事をテーブルで食べていると、たいてい猫がやってきませんか。
「にゃあにゃあ」と鳴きながら近づいてきます。
「僕にも少し分けてよ」といわんばかりです。
普段はじっとしているくせに、こういうときだけは飼い主のところにやってきて、積極的に鳴いておねだりをしようとします。
「少しくらいならいいかな」
かわいく鳴いている猫に根負けして、飼い主が食べかけている食べ物を与えてしまいそうになります。
これはいいことなのでしょうか。
結論から言えば、基本的に人が食べる食事を猫に与えるのは、NGです。
人間の食事には人が求める栄養があり、猫の餌には猫が求める栄養があります。
人間が食べる食事は、カロリーが高いものが多く、肥満になりやすいのも理由です。
一番の理由は、猫にとって有害な物質が含まれている可能性があるからです。
人には栄養でも、猫には毒になるものもあります。
たとえば、タマネギです。
人には重要な栄養の1つになりますが、猫には毒物です。
人間が食べている食事をそのまま与えるのは控えたほうがいいでしょう。
一見、食事内容を目で確認し問題ないと思えても、意外なものが混ざっている可能性もあります。
また、猫は犬より体が小さいため、与えてはいけないものは犬以上に敏感になったほうがいいでしょう。
ほんのわずかな量でも、猫は体が小さいため、すぐ致死量に達してしまいます。
猫にはキャットフードが一番です。
市販されているキャットフードなら、必要とされる栄養はほぼ揃っているはずです。
小さなパンの切れ端を、たまにくらいならいいですが、あくまでおやつ程度に留めておきましょう。