執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。

猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

猫が寝る場所といえば、お決まりの場所があります。

屋根の上、テレビの上、たんすの上、テーブルの上などです。

おや、何か共通点がありませんか。

そうです「高いところ」です。

どうやら猫は、高いところが好きで落ち着くようです。

これは猫がもともと野生だったころの名残です。

まだ野生だったころ森の中で暮らしていました。

森の中では、地上を歩く敵から襲われにくい場所として、木に登って寝ていました。

また外敵から襲われそうになったときも、すぐ木に登れば、避難できます。

人間には、高いところは怖くて危ないというイメージがありますが、猫には逆です。

本能として高いところを好み、高いところのほうが落ち着きます。

「高いところは安全で落ち着く」

猫が寝る場所はいつも高い木の上がお決まりの場所でした。

しかも高い場所に上がるだけでなく、高い場所でぐっすり寝たりします。

「高いところで、よくのんきに寝られるなあ。落ちたら危ないぞ」

そう思う人もいることでしょう。

猫は耳の奥に平衡感覚を受け持つ器官があり、よく発達して、左右上下の平衡感覚には優れています。

そのため、2階程度の高さから逆さまに落ちても、体をくるっとくねらせて、上手に着地できます。

高すぎる場所ではいけませんが、高い場所から落ちたときの着地はとてもうまく、ダメージは人間が思うほど強くはないようです。

昔から高いところに住んでいたからこそ、体は弓のようにしなやかで柔らかく、落下したときの運動神経にも優れています。

そこで室内で猫を飼うなら、できれば猫のために高いところを用意してあげましょう。

人間は、横に広い部屋を好みますが、猫の場合は、縦に長い部屋のほうが大好きです。

階段のような段差を作り、高い場所へ楽に移動できるようにするといいでしょう。

たんすの上に上がられるのは飼い主としては厄介かもしれませんが、猫は落ち着ける聖地になるはずです。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(13)
  • 猫が落ち着けるように、高い場所を用意してあげる。
猫は、犬以上に聴覚が鋭い。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

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