執筆者:水口貴博

子育て上手な父親になる30の方法

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子どもが破壊行為をし始めたら、強い興味や関心の表れている証拠。

子どもが破壊行為をし始めたら、強い興味や関心の表れている証拠。 | 子育て上手な父親になる30の方法

テレビの中には人が入っていない。

ラジオの中にも人が入っていない。

父のやっていることを真似ているうちに、こうした衝撃の事実を知ることになりました。

実のところ、精密部品の塊です。

小さな役目を持った部品が、芸術的な組み合わせによって、大きな役割を発揮しています。

そういう現実を知ってしまいました。

私は、家にある物を片っ端から分解しました。

それが本当かどうか、自分の目で確かめてみたかった。

今まで自分が夢を見ていた反動でした。

「事実を知りたい!」「現実を見たい!」という強い欲求でした。

電球を割ってみたり、電卓を分解したり、電動のマッサージ器を分解したりしました。

これだけではありません。

ラジオカセット、ビデオデッキも分解です。

せっかく親に買ってもらった「ゲームボーイ」というゲーム機も分解しました。

今、思えばとんでもないことをしていたと思います。

水口家の家電製品を、片っ端から壊していきました。

破壊行為もいいとこです。

水口家のどら息子のせいで、水口家の被害総額はかなりのものになっていたと思います。

しかし、それに動じない父がいました。

本来なら、当然叱られるはずですが、父は「まあいいか、勉強になるだろう」と許してくれました。

父は機械系の仕事をしていたので、そうしたことに寛大でした。

さすがに子どもの手で分解ができない物もありました。

自動車・エレベーター・エスカレーター・ダンプカー・ブルドーザー・自動販売機などです。

そんなとき、父はある本を差し出しました。

『機械の図解』という学習本です。

A4サイズの大きな本です。

機械の中の状態が、子どもにもわかるように、カラーの立体的な絵で解説されていました。

これには参りました。

本に穴が開くほど、むさぼるように読みふけりました。

理系に火がつき、どんどんとのめり込んでいきました。

機械に対する抵抗はなくなり、着実に得意分野へ変わっていきました。

父は、学びとはまず「興味・関心」から始まることを悟っていました。

子どもが興味や関心を抱いたことを、できるだけ邪魔せず、伸ばそうとしていました。

時には破壊行為に見えても、子どもにはいい勉強になっている。

それを許せる親かどうかです。

それで子どもの一生が決まるくらいですから。

子育て上手な父親になる方法(5)
  • 子どもの破壊行為に、寛大になる。
どんな遊びも、突き詰めれば勉強になる。

子育て上手な父親になる30の方法

  1. 父親が育児をする、子どもは自分に自信を持つ。
  2. 父が育児に参加することで「父」から「父親」へと成長する。
  3. 父が楽しそうに仕事をする背中を見て、子は育つ。
  4. 子どもの勉強のきっかけは、興味や関心から始まる。
  5. 子どもが破壊行為をし始めたら、強い興味や関心の表れている証拠。
  6. どんな遊びも、突き詰めれば勉強になる。
  7. 本当に家族を大切にする父親は「家族サービス」という言葉を使わない。
  8. 父親の趣味に、子どもを誘ってみよう。
  9. なぜ子どもにとって父は、母より遠い存在と感じてしまうのか。
  10. 母親の大変さを理解するために、男性こそ育児に参加する。
  11. 家族揃って食事ができるように、週に何度かは早く家に帰る。
  12. 特別な日に特別頑張る父は、大幅に評価が向上する。
  13. 疲れて育児に参加できないときは、母親へ育児をねぎらう言葉だけでも伝える。
  14. 叱るというのは、愛を伝えるということ。
  15. 叱るばかりはいけないが、まったく叱らないのは、もっといけない。
  16. 母親からの愚痴には「解決策」の前に「共感」からかけよう。
  17. 甘える父親は、もう1人の子どもである。
  18. 父親という遊び相手ほど、面白い相手はいない。
  19. ストレス発散をするなら、子どもの遊び相手になればいい。
  20. 親から暴力を振るわれた子どもは、友人にも暴力を振るうようになる。
  21. 父の仕事現場を見せてあげると、父の仕事のイメージが湧くようになる。
  22. 早く家に帰られる人は、気の利いた父親になるための気遣いをしよう。
  23. 愛の伝わるスキンシップがあれば、回数は少なくてもいい。
  24. 正しい力の使い方とは、大切な人を守るためである。
  25. 子どもの下品な言葉に、いちいち本気にならない。
  26. 男らしい父親なら、曖昧な返事は返さない。
  27. 夫婦仲のいい家庭は、子育てにもいい影響を与える。
  28. 子どもの失敗は、褒めたたえるくらいでいい。
  29. 子どもの話に、小難しい評価や感想はいらない。
    単に共感するだけでいい。
  30. 家の手伝いは、言い換えれば「体育の授業」である。

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