父親は子どもに言います。
「自分のことは自分でしなさい!」と。
何でもかんでも親に頼らず、自分でできる範囲のことは自分でするようにしなさいという言葉です。
いつまでも親に甘えてばかりではいけないということです。
まったくもってそのとおりですね。
反論の余地もありません。
しかし、です。
面白い現象が家庭内で起こっています。
会社に向かおうとしている父親が、母親に話しかけます。
「お母さん、靴下どこにあるの?」
「ご飯まだ?」
「クリーニングに出したシャツはどれ?」
おや、おかしいと思いませんか。
父親が、もう1人の子どもになっています。
母親からすれば「自分のことくらい自分でしてよ」と思います。
大人であるはずの父親が、子どものように母親の負担になっている。
母親からすれば、面倒のかかる子どもがもう1人、家の中にいるようなものです。
あなたにそういう心当たりはありませんか。
頼りがいのある母親がいると、つい頼りがちになります。
育児に忙しい母親の余計な負担にならないために、父親こそ「自分のことはできるだけ自分でする」という当たり前をすることです。
育児で大変な時期だからこそ、母の負担を軽減するように心がけましょう。