「貴博、ちょっと来て」
勉強に集中しているとき、突然、母の声が聞こえてきました。
「何の用だろうか」と思って行ってみると「お風呂の湯加減を見てほしい」という手伝いでした。
またあるときは「犬の散歩をお願い」と言われたり、またあるときは「洗濯機を止めて」と言われたりします。
「ちょうどいいタイミング」という言葉がありますが、逆に「ちょうど悪いタイミング」とはこのことです。
ささいなことではありますが、勉強に集中しているときに、こういう用事が入るのは結構つらいです。
勉強を中断させると、もとの集中力を取り戻すまでに時間がかかるからです。
場合によっては、緊張の糸が切れてしまうことがあります。
せっかく出ている調子や集中力を、ささいなことで崩したくはありません。
そんな事態を防ぐために、親には次のように伝えておきましょう。
「今から20時まで勉強するから、1人にして」
親は「勉強するなら邪魔するのは悪いな」と気を使ってくれるようになります。
夜中に突然友人から電話がかかってくることがあります。
ちょうど集中しているときにかかってくると、勉強の邪魔になり、嬉しいような悲しいような気持ちになります。
もし、あなたがいつも決まった時間に勉強している場合は、あらかじめ友人に言っておくのも手です。
「19時から21時までいつも勉強時間と決めている」
友人は「勉強中だから電話するのは控えよう」と気を使ってくれることでしょう。
勉強時間をあらかじめ宣言しておけば、勉強の邪魔をさせることもありません。
邪魔が入らないようにするためにも、1日の計画は必要です。
「19時から21時まで勉強」というように、あらかじめ決めておくことで、集中しやすい環境が出来上がります。