受験生はいつも、3つの「足りない」を感じています。
自分の状況に満足している受験生はいません。
受験生はみんな、必ず心のどこかで「足りないなあ」という気持ちを抱いています。
「足りない」を埋めるために、いつも勉強のことばかりを考えています。
またあるときは、順調ではない自分の人生を恨んだり、自己嫌悪に陥ったりします。
特に一生懸命になっている受験生ほど、いつもこの3つの「足りない」と戦っています。
そんな受験生が陥る病は「燃え尽き症候群」です。
一生懸命になりすぎて、あるとき、燃え尽きてしまいます。
今まで勉強していたのに、急に勉強へのやる気がなくなり、何もしたくなくなります。
こうした燃え尽き症候群になりやすい人に多いのは「いつも勉強のことばかりを考えている生活」に原因があります。
勉強に一生懸命になりすぎて、息抜きを忘れています。
息抜きをすることが悪いことだと思っています。
休んだら、自分は人間として最低だと思い、自分を責めてしまいます。
燃え尽き症候群の人は「お風呂場でも勉強する」というパターンです。
勉強も時間も足りないので、お風呂場まで教科書を持ち込んで勉強しようとします。
お風呂場で勉強をしてはいけないわけではありません。
しかし、気分転換のためにお風呂に入っている時くらいは、勉強のことは忘れることです。
リフレッシュの時間に勉強では、ストレスを発散するのか、ためるのかわかりません。
また、食事をしながら勉強をしたり、散歩をしながら読書をしたりします。
すべて「3つの足りない」を埋めるためです。
これでは気が休まるときがありません。
だから、ある日、燃え尽きます。
大切なことは「勉強をしない時間」を作るということです。
勉強熱心は結構ですが、息抜きのときくらいは完全に勉強を忘れることです。
休憩も、仕事のうちです。
勉強ばかりすればいいわけではなく、燃え尽きないために、勉強を忘れる時間を作ることが必要です。
お風呂に入っているときくらいは、完全に勉強を忘れてのんびりします。
食事のときくらいは、食事の味わいに集中すればいい。
散歩のときくらいは、風景の美しさに心を躍らせるといいでしょう。
リフレッシュができ、気分転換もできるようになります。
勉強を忘れてのんびりする時間を作ることで気分転換がうまくいき、燃え尽きないで勉強を続けられるのです。