ダイエットを心がける人たちが、痩せるだろうと思って間違って口にしてしまうのがパンです。
パンは少量で満腹感が感じられ、味が濃くておいしい。
かわいい形やおしゃれなパンがあります。
多種多様な味付けのため、特に女性たちには人気です。
軽くて量も少ないので、食べた後おなかが出っ張りにくい。
そのためダイエットをしようとする人は、パンを主食にしてしまいがちです。
しかし、このパンが落とし穴です。
ダイエットを成功させたければ、むしろパンは控えることです。
パンを食べるほど、実はダイエットに失敗しやすくなります。
私はこれまでのダイエット経験で、パンでダイエットを成功させたことが一度もありません。
パンにはダイエットに不向きな点がいくつもあります。
まずパンには、小さいながらも高カロリーです。
そのうえ、ビタミンやミネラルがほとんど含まれていないのが特徴です。
しかも、パンだけでは味がないため、ほとんどの場合ではバターやマーガリンなどを使って味付けをすることでしょう。
ただでさえ高カロリーなパンに、油分の塊であるバターやマーガリンを使うのは、さらに高カロリーにしてしまうだけです。
さあ、ここまではまだいいとして、問題なのは次です。
パンの特徴は、少量で満腹を感じやすいことです。
なぜ少量で満腹感を得られやすいのかというと、消化と吸収の早い「小麦粉」を使っているからです。
小麦をひいて粉の状態なので、そもそも消化が早い。
しかし、これはいいようで、実はよくありません。
食べてまもなくすれば血糖値が急上昇します。
消化と吸収がよくて急激に上がった血糖値は、すい臓から血糖値を下げるインスリンを分泌され、その後は急激に下がります。
そのため、パンを食べてすぐ満腹感を得られても、またすぐ空腹を感じやすくなります。
その結果「食べる量が多くなる」ということです。
パンを食べたことがあるあなたにも、そうした心当たりはありませんか。
さっきパンを食べたばかりなのに、しばらく経てば不思議とまたおなかがすくのは、そのためです。
パンを主食にしている人は、すぐおなかがすきやすくなり、我慢をする時間が長くなります。
おなかが減って、食事をする回数が多くなったり、食べる量が増えてしまったりして、挫折をしやすくなるのです。