十分痩せているのに、まだ太っていると思う人がいます。
私の知り合いにもそういう人がいます。
「もっと痩せないといけない。太りすぎている!」
自分の体格や体重に不満を漏らし、よりダイエットをしなければいけないという話が続きました。
私が見るかぎり、まったく太ってはいません。
むしろ平均より痩せているように見えました。
本心から「十分痩せていると思うよ」と言っても「ダメだ。もっと痩せないといけない」と一点張りです。
その女性は「美しくなるためには痩せないといけない。限りなく痩せないといけない」と思い込んでいるようでした。
マスメディアで「痩せれば美しくなる」という広告をよく見かけます。
そういうマスコミの影響もあるのでしょう。
男性の私ですら「痩せれば美しくなる」といった広告をよく見かけますから、美を意識する女性はさらに気にしていることでしょう。
広告に踊らされているためか「痩せれば痩せるほど美しくなれる」と、宗教信仰のように信じてやまない人がいます。
たしかに太りすぎはよくありませんが、痩せすぎもよくありません。
美しさとは、健康です。
当たり前の肉付き、平均的なプロポーションを維持できていれば、十分です。
その人は「外見の美しさ」はもう十分ですから、次は「内面の美しさ」を目指すべきです。
「痩せれば痩せるほどいい」という誤解では、やみくもにダイエットに走るばかりになります。
いずれ、骨と皮だけのような体型では、美も健康も台無しになります。
いま一度、自分の体格指数(BMI)を確認しましょう。
BMIとは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値です。
BMIが「22」になるのが、体格的にも、健康的にも最も理想だとされています。
それ以上、それ以下でも、体によくない。
自分のBMIが適正範囲なら、すでに十分なプロポーションだと思っていいのです。